2010年5月31日月曜日

Tivoliへ行く(1)

本格的に暑くなる前に,とにかく屋外の観光施設の訪問にいそしむ5月の週末.2週間に一度のルールに則ってレンタカーを借り,この週末はローマ近郊を旅することに決める.TivoliのVilla Adoriana(ハドリアヌスの別荘)は夏場はきついらしいので,今のうちに行っていこうを考え,Tivoliに向かうことにした.2週間前は凍えるような寒さの中AssisiとPerugiaを廻ったが,それがうそのようなやや暑い日々だ.

Tivoliはローマの東北東方面にあり,都心部からはそんなに遠くない.Termini駅付近が起点となっているA24号線でL'Aquia方面に向かい,環状高速GRAを超え,A1号線とぶつかった直後のインターで降りると,もうVilla Adorianaの近くだ.自宅から1時間はかからない.ローマの道にもだいぶ慣れたものだ.

無事Villa Adorianaに到着.ここは2世紀のローマ皇帝ハドリアヌスが,帝国の防衛のために各地を精力的に視察している間に,感銘を受けた各地の景観を再現しようとして建築した別荘らしい.自身は視察ばかりで,視察先で亡くなっているので,あまり滞在していないのではないだろうか? 他のローマ時代の遺跡と同じように次第に打ち捨てられ,破壊され,近年になって発掘された場所だ.至る所で修復工事がなされていて,入れなくなっている箇所もある.また来いということだろう.

入場料は一人10ユーロ.券売所で「Due Adulti, due Bambini!」と伝える.子供は無料だと思っていたが,「Nationality?」と聞かれ,正直に「Giapponesi」と答えると,「子供も同額です」とのつれない答え.全員で40ユーロか...「無料の地図は?」と聞くと,つれなく「ないからとなりの売店で買って」と言われる.これでつまらなかったら承知しないからな.

このVillaの遺跡としてもイメージは先日行ったOstia Anticaに近い.自然の中に部分的に残されている石造の建築物.どこにでもある浴場跡,劇場跡.Ostia Anticaは平坦だが,こちらは山の斜面上にあるので起伏がある.ちょっとしたハイキングだと思えばいい.ハイヒールは禁物です.緑は多いのだがコース上に日陰は少ないので,やはり夏場の見学はお薦めできない.

入場してから最初の見学ポイントまでしばらく上り坂だ.誘導サインがないから道があっているのか不安になる.いずれ城壁のようなものが見え,その直前にある小さい小屋に,Villaの復元模型があるので,これを是非確認したい.続きは次回.

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