先の日曜日,子供達の通う日本人学校の運動会があった.この運動会は,全日制小学校,中学校,補習校(イタリアの学校に通っている生徒を対象に土曜日に日本語を教えている),幼稚園が合同して行っている.5月は天候不順だったが,この1週間くらいは割と安定していい天気だった.この日も朝からかんかん照り.暑い一日になりそうだ.
全日制は40人強,補習校と幼稚園と併せて100人弱といったところだろうか.人数が少ないので,子供達もあっという間に出番が回ってくる.日本の小学校の運動会は,自分の子供の出番がなかなか回ってこなくて,見学する方もなかなか退屈なのだが,こちらではどんどん出番が回ってくるので,写真やビデオを撮るのも結構忙しい.
日本人学校の校庭は天然芝でなかなか心地いいのだが,郊外にあるとは言え,残念ながらそんなに広くはない.短距離走は40mを取るのが限界だ.幼稚園や小学校低学年はこれで十分だが,中学生は明らかに短すぎてあっという間に勝負が決まる.ゴール後の減速エリアも不十分(笑).
行われている競技は日本の運動会と大変似ている.玉入れ,大玉転がし,大玉送りは基本だ.最近はやりのソーラン節もある.ここでは小学3年生から中学3年生までの合同演技だ.ソーラン節の前に,これもおなじみの組み体操が組み込まれている.ローマらしく,フォロロマーノ,コロッセオ,トレビの泉,パンテオン,サンピエトロ大聖堂といったおなじみの名物が出てくる.
小学1年生と2年生の踊りは「祭り」でなかなか激しい.先日まで幼稚園生だった我が子が立派に踊っていて,わずかの間での成長にやや感激する.それにしても全日制は十分に運動会の準備をしたようで非常にきびきびしている.これに比べて補習校はイタリアらしいだらけた(失礼!)雰囲気だ.短距離走ではものすごく早い子がいるのだが,リレーになると非常に弱くて全日制の独壇場.
100名の子供のうち,ざっと4割くらいはハーフの子かもしれない.ということは,イタリア人のお父さんも観戦している.もちろん親子競技や親も参加できる競技があるのだが,あの適当イタリア人とは思えないほど一生懸命にやっている.綱引きのようなパワー系競技は,イタリア人の人数で勝負が決まっていた.
人数が少ないので運動会は午前中で終了する.母親にとってはお弁当を用意しなくて良いので楽だ.人数が少ないから,早く行って場所取りをしなくても良い.近年にない楽な運動会であった.
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