2010年5月22日土曜日

AssisiとPerugiaに行く(5)

国立Umbria美術館はPriori宮の中にある.宮殿と呼ぶには非常に質素な雰囲気だ.この宮殿には,中世に活躍した両替商の部屋Collegio del Cambioと商人組合の部屋Collegio della Marcanziaもある.Card Fがもちろん有効だ.それしても入り口が大変分かりづらい.両替商の部屋はフレスコ画,商人組合の部屋は寄木細工が美しい.個人的には後者の方が好み.

Priori宮の向かいは11月4日広場でPerugiaのシンボルである大噴水Fontana Maggioreがある.大と言うだけあって,本当に大きく見上げる感じだ.その向こうには大聖堂Cattedraleがある.いずれも白みがかった石造の建築物で,周辺都市と違って派手さはなく逆に好感が持てる.日曜日だったので大聖堂ではミサをやっていた.ちょっと場違いのところに来てしまったかなと思ったが,ちょっとだけ聞いてみる.

この街はAssisiと違って南北方向に長い丘の頂上部に展開しているようだ.11月4日広場から南に向かうとバスターミナルとなっているイタリア広場があり,その先は崖上に展開する見晴台がある.ここからの眺めはやはりお薦めだ.崖下にも見所が多い.崖下は鉄道駅(泊まったホテルの近くの駅とは違う)ともっと大きなバスターミナルがある.そこまでエスカレーターが連続的に整備されていて,便利だ.街路の雰囲気はAssisiと似たような感じだが,感動の度合いはAssisiに劣るかも知れない.

駅から今度は考古学博物館Museo Archeologicoに向かう.ここは駅から上りのエスカレーターを使い,その終点から少し行ったところのSan Domenico教会の隣にある.これもCard FでOK.中に入ると,イタリア中部地区の旧石器時代あたりからの発掘物や説明ポスターが多数展示してある.石造建築物の一部が廊下にごろごろ転がっているが,差異が分からないほど適当に並べてある.面白そうなのだが,いかんせん英語の解説が一切ないので,イタリア語が読めないとつらい施設だ.これも思ったより広い.美術館・博物館好きにはいい街だと思う.

ここまで回って昼をだいぶ回ったので,ランチにすることにした.天気も朝は曇っていたが晴れてきたので,表で食べることに.しかし,食事中雨が降り出す.やはり天候不順だ.この街の食事は期待しない方がいいかも.雨の中,今度は北に向かうと,やはり景色のいい見晴台がある.ここでこれ以上の探索は止めて,帰宅することに.

帰りは降り出した雨が一層激しさを増して集中豪雨の中のドライブとなった.それにしてもこの5月の天候はおかしい.AssisiとPerugia,もう一度機会があったら晴れた時に来たい.

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