2010年9月24日金曜日

Questuraへの出頭(2)

審査会場は建物の3階(日本でいう4階)だと言われる.エレベータはなく,階段を昇らなければならない.3階のロビーで,郵便局から郵送した申請書類を受け取り,順番が来るまでひたすら待機だ.

残っている封筒の状況を見ると,この日の出頭予定者のうち2割くらいは来ていないようだった.全部来ていたら「時間がないからまた来て」と言われたんだろうと思うとぞっとする.最初からこのくらいの欠員を見越しているのだろうか? 逆に私の前に並んでいたグループは出頭日が3ヶ月前になっていたがこの日の出頭.うーん,よく分からん.

さて,5時15分くらいになってあと10人ほどという状況になると,審査係員が続々と退室していく.彼らが残ってくれていれば,ものの15分くらいで残り全員の審査が終わると思うのだが,これがイタリアだ.残った3人だけが審査を継続する.私は最後から二番目だったので,午後6時前にようやく自分の番が回ってきた.その時には審査員は何と1名だけだ.最後の人は私が終了するまで待たなければならない.何ともはや...

その審査係員(男性)の前に着席して,パスポートと申請書類と写真4枚を差し出す.最初に「イタリア語は話せますか?」と来た.悪態をつく感じではなく,落ち着いた感じだったのでホッとする.「今,勉強中ですが,話すのも聴き取るのも書くのもまだまだ難しいです」とイタリア語で返答する.すると,ニコッとしてくれて,その後のやりとりは英語になった.

私の場合は,県庁で取得した労働許可書Nulla Ostaをちらっと見られただけで,その後は粛々と登録作業が進む.こういう時は日本人のブランド力に素直に感謝する(最近は逆に恥ずかしいと思うことが多いようだが).途中でいよいよ指紋の採取である.これは精神的に不愉快なモノだが,べったりとしたインクではなく電子的に取るのがせめてもの救いだ.10本の指と両手のひらまできちんと取られて終了.

手続きは10分弱くらいで終了したと思う.意外にあっけなかった.最後に「3ヶ月後くらいに滞在許可証が発行されます.住所は○○です」と言われる.受け取りは自宅からほど近い警察署だ.引換券はないのかと思ったが,途中で携帯番号を聞かれたので,SMSで連絡が入るのだろう.果たして滞在中に無事に入手できるのか,こうご期待.

0 件のコメント:

コメントを投稿