2010年9月27日月曜日

通りにおける地番の付け方のルールの違い?

ローマに限らず,ヨーロッパでは全ての通りに名前が付いていて,○○通りの×番で住所が特定できるようになっている.この仕組みは道案内に大変便利であることは言うまでもない.こちらに来てからのカルチャーショックは,場所の案内が非常に素っ気ないことだ.どんなレストランや役所や店舗にも,案内地図というモノが一切存在せず,住所が示されているだけなのだ.電話で行き方を聞いても住所を言われるだけだろう.

ローマの通りでは,片方に奇数番号,もう片方に偶数番号が割り振られ,起点側から1,3,5,7と言うふうに増加していくために,場所が容易に特定できるのだ.私は分厚い街路地図を常に携帯しているので,住所だけ教えてくれれば間違いなく辿り着くことが出来る(ローマ内限定).このシステムに慣れると,日本の町丁目表示が異様に不便に感じてしまいそうだ.

しかし,ローマに住み慣れている人は地図なんか持っていない.よく分かっているエリアから一歩出ると,とたんにネットワーク構造が分からなくなるようで,名称標記(建物に埋め込まれている)が徹底されていないケースの多く,「○○通りはどこですか?」と聞きまくっている人をよく見かける.私もこれまでに十回くらいは聞かれる立場に立っているが,まずは聞き取れないので,「イタリア語がよく分からないんですが...」とここだけはイタリア語で答えてジ・エンド.

さて,先日出張でナポリに行き予約したホテルを探していた時に,通りの地番の付番が奇数,偶数に分かれておらず,大変不便な思いをした.ここでは,まず片方に1番から終点まで付番し,もう片方は終点から始点まで付番される仕組みだったのだ.通りの長さがあんまり長くなく幅員が狭ければ,このシステムでもいいのかも知れないが,今回はそうではなかった.ホテルが110番くらいの中途半端な地番だったので,特定するのにやや歩かされた.

それにしても,このような付番の方法はどのような歴史や意図があるのだろうか? 現時点では調べてもよく分からないが,いずれ回答を示したい(希望的観測).

0 件のコメント:

コメントを投稿