昨日,出張から帰ってきた.この出張の初日に,今後こんな経験は二度と出来ないだろうと思えるような出来事に遭遇したので,早速リポートする.
この出張,ナポリで開かれる研究プロジェクトの会議に出席するついでに,日本からのゲストと共に,ナポリ周辺とシチリア島の地勢や都市の状況を視察するというもの.そのゲストを朝ナポリ空港で迎えるために,先週火曜日の早朝にローマの自宅を,前日に借りておいたレンタカーで出発した.
レンタカーは料金と営業所の立地からA社にしている.今回の出来事の主役はここでかりたLanciaのYpsilonだ.以前にも借りたことがあるが,最安クラスの中では高速走行性に優れている.ローマとナポリを結ぶ高速道路A1号線をしばらくは快調に走っていたが,突然ラジエターの水温の異常を示す警告が示された.ナポリ空港まで後70kmというところだ.
非常駐車帯に停車してボンネットを開けると,ラジエターから蒸気がでている.仕方ないので,しばらく放置して警告が消えてからスタートさせる.何とかごまかしながら20km走ったが,エンジンの異常を示す警告灯までが点灯し,慌てて路側の非常駐車帯へ,ここでエンジンが止まる...
約束の時間までは後1時間.早速A社のアシスタンスサービスに電話連絡をする.ここでは英語は何とか通じて,故障の状況と停車場所を知らせると,「15分後に救援車が来るのでそこで待っていて」と言われる.果たして20分後に一台のトラックがやってきた.ホッと一安心といったところだ.
トラックの運転手はイタリア語だけだが,これは想定内.何とか意思疎通を図ると,「車をトラックに乗せて,ここから20kmローマ方向にあるCaianelloに向かう」ということらしい.エンジンがかかったので車をトラックの荷台に乗り上げて,自分自身は車に乗ったまま回送サービスを受ける.大変貴重な経験だ.
10km先のインターチェンジでUターン,ここで,トラックの荷台から高速の通行料金を支払うというレアな経験もする.ここから30kmローマ方向に戻らなければならない.20分後にCaianelloのインターチェンジ付近の整備工場のようなところに到着.ここから事態はとんでもない方向に向かう.続きは次回.
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