2010年9月9日木曜日

滞在五ヶ月:ついに同行家族の滞在許可申請が郵便局で受理される(2)

7月下旬に,研究所のLから「ACLI Sportello Immigrazioneで申請方法が相談できるので行ってみてはどうか?」というメールを受ける.これがどういう組織か今でもよく分からないのだが,移民の受け入れを社会的に支援するボランティア組織のようなものかもしれない.

予約無しでOKというので早速駆け込んでみる.英語で対応できるスタッフもいるようで一安心だ.私の置かれている状況を説明すると,「残念ながら"Ricongiungimento Familiare"しかないわね」と言われる.この方法だと,やはりNulla Ostaを取った後に日本に帰ってビザ申請をしなければならない.これをしたくないから他の可能性を聞きに来たのになぁ.

仕方ないのでRicongiungimento Familiareで進めようかとあきらめかけた矢先に,日本人学校の長男の同級生の母親から,「私もそれで苦労して,弁護士にお願いして問題を解決したので,その方に頼んでみては?」と言われる.早速その弁護士にコンタクトを取るためにメールを父親から送ってもらうが,8月に入ろうかというタイミングで恐らく休暇中だろう.案の定しばらくレスは無し.

8月下旬にようやく弁護士からレスがあり面会する.英語は流ちょうではないが不都合はないレベルで,何よりもイタリア人らしからぬ温厚さと落ち着きがある.これは期待できそうだと感じた.以前にACLIで状況を理解してもらうのに難儀したので,取ったアクションとその結果を時系列に整理したメモ書きを作成して第一回目のコンサルティングに望む.

すると,「それだけの書類を持参して郵便局がどうしてそれらを申請を受け付けなかったのか,私にはその理由が理解できない」とおっしゃるではないか! 「私も理解できません!」と言うと,「あなたのケースはCoesione Familiareで可能なはずだ.法律上は,3ヶ月の観光ビザが切れてもそこから1年以内に申請すれば受理される.日本人だから申請できなくても実質的に問題はないが,それでも念のために申請だけはしておいた方がいいだろう」という何とも心強いコメントが続いた.期待はよりふくらむ.7月にトライした時に郵便局員は単に知らなかっただけだ.数年前に滞在許可申請を郵便局で受け付ける制度に変更となり,その後も法律が変わったりして,現場に全然浸透していないことがよく分かる.まぁ,これがイタリアというか...

「3月までの滞在だと,申請できても滞在許可証本体はどうせ受け取れないでしょう」.やっぱりそうなんですねぇ.「あなた自身のQuesturaへの出頭日は? 9月21日? これも間に合わないでしょう」.ああ,記念に欲しかったなぁ.まあ,滞在許可証の申請をしたという証拠があれば,実質的にはそれが滞在許可証に替わるのだ.何年も滞在しない,あるいは永住しない我々からすれば,それでよいのだ.

さて,弁護士が私の準備した書類を確認する.Certificato di Idoneita Alloggiativa以外は問題なし.このCIAをどう取得するかがカギを握りそうだ.続きは次回.

3 件のコメント:

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  2. 突然の投稿失礼します。
    同行家族のビザの取得手続き中でこのページにたどりつきました。
    差し支えなければ、対応して頂いた弁護士の方のご連絡先などをお教えいただけないでしょうか。
    宜しくお願いします。

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  3. はじめまして。突然のコメント失礼いたします。
    私は現在、美術関係の研究でローマに滞在しております。
    妻と娘も同行しているのですが、家族用の滞在許可の申請がなかなか進めず困っています。
    もし可能でしたら弁護士の方のご連絡先を教えて頂けないでしょうか。
    どうぞよろしくお願い申し上げます。

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