2010年9月6日月曜日

とんがり屋根のかわいい家:Alberobello

Cataniaから遠路はるばるやってきたAlberobello.街に到着する20kmくらい手前から,この街独特の住居Trulliを沿道にぽつぽつと見ることが出来る.街に入ると,濃いグレーの円錐型の屋根を持った真っ白い壁を持つ住居群の圧倒的な景観を見ることができる.もちろん,ここも世界遺産だ.

この住居は単純な石積みでできている.しかもモルタルで接着していない.物置兼住居だと思えばよい.地震にはからっきし弱そうだが,このエリアは少ないのだろうか.壁は二重構造のようで,夏は涼しく,冬は暖かいのだとか.

ちなみに住居だけでなく,周辺の農地の区割りにも白い石垣が用いられていた.前日にEtna山の周りで溶岩質の黒い石垣をたくさん見たのだが,こちらはその材料が周囲に掃いて捨てるほどあるので,不自然さを感じない.しかし,ここAlberobelloでは周りに白い岩石を供給する場所を見ることができないので,あの大量の白石をどこから持ってきていたのか,不思議である.

この街では,Trulliのホテルに泊まることが出来る.我々はTrulli Holiday Resortに一泊した.ここは街に二箇所あるTrulli住居群地区のうち,ほとんど観光地化されていないAia Piccola地区内にあるTrulliをそのまま部屋としているようだ.この地区は大変静かで,周囲のTrulliは実際に生活している人たちが住んでいる.

寝泊まりしたTrulliは寝室一部屋,リビング,キッチン,トイレ+シャワーが付いていた.エアコンはなかったが,内部は全然暑くなかった.給水システムの影響からか,シャワーの出が悪かったのが難点だ.また,構造上大きい窓を設置できないのだと思うが小窓しかない.まあ,数泊までなら気にならないだろう.四人で一泊160ユーロくらいだったと思う.ホテルのフロント(英語はバッチリ通じる)は街の中心部にあり,部屋から歩いて500mくらいだった.朝食は200m離れている指定のレストランでとる.問題はやはり駐車場.完全に路駐なので,場所取りの戦いとなる.これも難点だ.

チェックイン後にもう一つのTrulli地区であるRione Monti地区へ向かう.Aia Piccola地区からは300mくらい離れているだろうか.こちらはもう完全に観光地化されていて,レストランや土産物屋ばかりあるという印象だ.この地区は約1,000棟のTrulliがあるらしく,高台からの眺めは最高だ.冷やかしに日本語だらけの土産物屋(従業員は結構な親日家のようだ)に入ったところ,押しつけがましくなく屋上を見せてくれた.申し訳ないので,土産物をいくつか購入する.日本人の性格をよく分かっているのだろう.

翌日は朝少しだけ街を見て,ローマに向けて出発.Alberobello自体の観光は一泊で十分だ.500km(90%が高速道路区間)をほぼ順調に走破して,夕方には自宅に到着した.これで長いバカンスはめでたく終了,愛車もいたずらされることなく無事に帰還.

0 件のコメント:

コメントを投稿