2010年12月19日日曜日

ローマで教会廻り(6):Il Gesu

Santa Maria Sopra Minerva教会の次に訪れたのは,その近くにあるGesu教会である.これはテルミニ駅,共和国広場方面とバチカン方面を結ぶ路線バスが多数走っているローマ中心部の東西方向の軸線道路に隣接していて,周辺はなかなか賑やかである.ガイドブックによれば,ここは夕方の3時間しか入場できないので,敢えて来ないと入れない.

Gesu教会は16世紀に日本にも布教に来たあのイエズス会の教会である.建立も同じ16世紀だ.イエズス会はカトリックの一派だが,宗教改革の嵐が吹き荒れていた時代に,これに抵抗した代表会派の役割を担っていたらしい.

中に入ると,そこは暗くて静寂の世界である.しかし,内装は金色と白い彫像に囲まれて大変豪華に見える.暗すぎて作品がよく見えないので,もう少し明るくしてもいいのではと思う.天井のフレスコ画はキリストを讃えるもの,十字架にかかっているキリストの彫像,といったようにキリスト万歳といった感じの作品が多いようだ.

我々日本人には,やはり日本にやって来たフランシスコ・ザビエル関係の展示物が必見だろう.右側中央付近に,彼の業績を讃える礼拝堂があり,腕の一部が飾られているとの触れ込みなのだが,暗くて何がそれなのかはよく分からないのが難点か.個人的には,ローマに数多くある教会の中でもかなり特殊な教会であると感じた.

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