San Giovanni in Laterano教会を後にして,そこからオフィスに歩いて行く途中にあるSan Clemente教会に立ち寄ることにした.これも4世紀に最初に建てられ,教会の下には帝政ローマ期の建物とミトラ教の神殿が地下遺構となっているらしい.しかも,その4世紀の教会自身も,11~12世紀にその上に新たな教会が建てられることになり,三層構造になっているという興味深い教会だ.
早速中に入る.するとあちこちに撮影禁止の警告がある.残念ながら写真撮影をあきらめるが,これを守らずに派手に撮影音を立てているグループもいて微妙なところだ.先の三層構造だけでなく,後陣のモザイクも見所の一つである.金色のモザイクで,夏にパレルモで見た宮殿内のアラブ・ノルマン教会の金色モザイクを思い出す.それには遙かに及ばないが,まあ見事であることには変わりない.建築当時の12世紀当時のものらしく,パレルモのそれも同じ頃だった気がするので,このころは金色モザイクがはやっていたのだろう.
そして,いよいよ地下遺構へ入場.5ユーロであるが,暗い空間に似たような小部屋や大部屋が続いていて,それらが何なのかあまり説明書きがない.一番下の空間は,結構な水量の湧水?が湧き出ていて,ものすごくひんやりしている.5ユーロを払う見所の割には,もう少し見せ方を考えた方がいいのではないだろうか.
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