2010年12月18日土曜日

ローマで教会廻り(5):Santa Maria Sopra Minerva

もう一週間前になるが,夜Navona広場近くのレストランに行くことになり,その前に夕刻の教会をいくつか見ようということになった.その時最初に行ったのが,Santa Maria Sopra Minerva教会だ.この教会は,Pantheonのすぐそばにある.もともとは前1世紀にポンペイウスが作ったMenerva神殿の上に建てられた教会のようだ.

教会のファサードは特段見所がある感じはしないが,広場にはベルニーニ作である象のオベリスクがあり,これはちょっとした見所だ.Cataniaにこれをまねた象のオベリスクがあるが,それより本家の方が遙かにこぢんまりしている.

中に入る,天井が青色で何か神聖な感じに見える.たまたま合唱の練習が行われていて,その響きがその感覚を引き立たせる.ここは教会そのものよりも,そこに所蔵されている美術作品に見るべきものが多いのだそうだ.受胎告知や聖母子といったいつもの主題はもちろんのこと,イエス・キリストの画やミケランジェロ作の彫像,フレスコ画の礼拝堂が有名である.

絵画の善し悪しを判断するのは私の能力では難しいし,ガイドブックに載っている色鮮やかな色彩の作品は現物は色あせていたりして,ガッカリ感もある.そしてその印象をすぐに忘れてしまう.一方,彫刻は複雑で美しい作品ほど価値が高いことは一発で理解できる.彫刻はミケランジェロよりもベルニーニの方が好みである.後者の作品の方がより躍動感が感じられるからである.

この教会は20分くらいで十分に堪能できる.

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