2011年2月7日月曜日

もうちょっと何とかして欲しいPompei(1)

1/22に,まだ手を付けていなかったPompeiに行った.ローマからは250kmくらい,高速を飛ばせば2時間もあれば到着できる.この近さならいつでも行けると思っていて,ここまで後回しになったのだ.

しかし,当日の天気は朝からあいにくの雨.延期しても他に代替日がないので,Pompei行を強行することにした.昼前には宿泊予定のホテルに到着.時間前だったが幸い部屋がもう準備されていて即座にチェックインできた.駐車場も施設内にあるので,これで車がいたずらされる心配をしなくて済む(南部ではこの点は大事).

部屋でテイクアウトピザで簡単にランチを取りながら雨がやむのを待つが,午後1時までにはやまず,意を決して遺跡に向けて歩き始める.幸いなことに,遺跡に入場する頃に雨はやんでくれた.

この遺跡,紀元後79年のベスビオ山の大噴火で埋もれた訳だが,遺跡の大きさは66ヘクタール,そのうち50ヘクタールが発掘済みということらしい.ということで東西が約1.5km,南北が約500mと理解しておけばよい.これほど広大なエリアに見所が多数なので,しっかり見ると一日仕事である.

観光バスや車で直接来る場合にはメインの南西側入口から入場するらしいのだが,我々はそれとは反対の南東側入口から入場する.そのため,円形競技場からスタートして,徐々に西に向かい,南西側入口付近から北上するというルートが基本となる.

南西側入口周辺ははっきり言ってパッとしないのだが,遺跡中央部に近づくにつれて,往時のままの街路と沿道家屋が目に入ってくる.私は土木屋なので,やはり街路の様子には心を打たれる.ローマ式街道には,当時から既に歩道や横断歩道といった概念があったのだ.目抜き通りだけではなく,それらへ接続する街路も,規模の差はあれ,同じ構造となっているのだ.

目抜き通りの沿道家屋には,今で言う立ち飲みバーのカウンターといったものを多数見ることが出来て面白い.ただ,遺跡中央部はどこも見ても同じように見えるので,そのうち飽きてくるのが玉に瑕だ.

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