ベスビオ山は標高1,000mくらいまで車で登ることが出来る.この道はものすごいくねくねしていてところどころ狭くなっているのだが,観光バスや路線バスも入ってくる.車酔いの激しい人は大変苦痛である.この途中でも,ナポリ方面の素晴らしい景色を楽しむことが出来る.
駐車場に車を泊めて,いよいよ登頂開始だ.大昔のベスビオ山はもっと標高が高かったらしいのだが,度重なる爆発で山頂部がなくなってしまったようだ.そのため,現在は二つの山頂がある.駐車場から登るのは山頂が高い方で,その途中の標高1,200mくらいに最も直近の1,942年の噴火で出来たクレーター状の噴火口があり,その外周部を歩くことが出来るのだ.割ときつい坂道を15分くらいかけて登ると外周部に辿り着き,そこから10分くらいかけて外周部遊歩道の先端まに辿り着ける.
外周部遊歩道の入口の小屋で入場料(大人一人8ユーロだったかな?)を支払う.すると近くにいたガイドが,「あと2分で英語の解説が始まりますので良かったらどうぞ.これは入場料に含まれています」ということだったので,その人の説明を聞くことに.5分くらいの説明を受けた後に,「後はこの先で運が良ければ別のガイドから説明が受けられるかも知れません」と言うことで,入口付近担当のガイドということらしい.
その後は外周部遊歩道の先端に向かう.噴火口の西側を北から南に進む感じだったと思う.そのため,北側はナポリ湾の,南側はソレント半島の素晴らしい眺めが楽しめるのだ.この日は快晴だったがやや霞んでいて,完全にクリアな風景ではなかったのだが,十分に満足できるレベルにはあった.先端である南端では残念ながらガイドを発見できず,ポンペイの位置がよく分からなかったのがちょっと残念だ.
正直言って車がないとなかなか来ることが難しいと思うが,軽装でも全く問題なく,2時間くらいのちょっときつい散歩という感覚で楽しめるのでお薦めだ.ただし,火山のすごさを実感したければシチリアのエトナ山を薦める.
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