2011年1月16日日曜日

坂だらけのUrbino

12/30は3泊したRiminiを朝出発,Romaに戻る途中にUrbinoに立ち寄ることにしていた.UrbinoはあのRaffaelloの生まれた街で有名だ.Marcheというマイナーな州にあり,San Marinoの少し南で相互に近い位置にある.ということは,鉄道では大変行きづらい立地である.事実上,車でないと難しい.

Riminiから高速道路,くねくねした幹線道路を経由して1時間くらいでUrbinoに到着できる.この街は,このあたりの多数の街と同様に,崖を利用した天然の要害に立地している.大規模駐車場は崖下で,そこからはエレベーターで旧市街まで上がっていく.我々はエレベーターの存在に気がつかず,近くの門から長い上り坂を歩いて,街の中心であるRepubblica広場にアクセス.

何をおいても,まず見るべきはDucale宮殿だ.広場からさらにちょっと登って宮殿に到着.ここは美術館を兼ねており,宮殿の多数の部屋を見ながら同時に展示品を見ることになる.きちんと見ると結構時間がかかるが,ここの見所である寄せ木細工の書斎と「ルネッサンスの理想都市」,いくつかのRaffaelloの作品にターゲットを絞ってそそくさと見学.

見学を終えて外に出ると,あいにくの雨だ.次に向かったのはRaffaelloの生家.これはその名の通り,Raffaello通りの前にある.行ってみるとこじんまりとした家で,入場料もその割に高いと感じられ,何より(お昼の)終了時刻に近かったので,見学は断念.ちなみに,この通りはものすごい急である.自分の足を使って即席で測ってみると,勾配は16.6%である.路面凍結時には,とんでもない光景が展開しているのかもしれない.

このRaffaello通りを登り切ってから左折して少し行くと,城址公園のような場所からUrbinoの街がきれいに眺望できるので是非行っておきたい.その後は再び坂を下って,見るべきフレスコ画があるらしい近接する二つの礼拝堂に向かうが,これらは残念ながら午前中のみ.駐車場に近かったので最初に行っておくべきであった.

これ以上は見所がないようなので,予定より早くUrbinoを後にすることにした.なお,街はさすがに有名なだけあって建築,街路ともに非常に美しい.ただし,坂だらけで,急なのに階段になっていない箇所が多いので,歩きにくい,滑りやすい靴は厳禁だ.

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