2011年1月16日日曜日

ちょっと気になるルビコン川

RiminiからRavennaへの移動の途中に,今回の滞在で可能であれば見ておきたい所があった.それは,ユリウス・カエサルが「賽は投げられた!」と叫んで超えたあのルビコン川だ.古代ローマの歴史の本をたくさんを読んできた私にとっては,聖地の一つのようなものだ.

ローマといえば塩野女史,彼女の「ローマ人の物語」のシリーズのガイドブックに,ルビコン川のちょっとした紹介があったが,決して大河ではなく単なるドブ川のようなので,ちらっと見るだけでいいやと判断.

RiminiからRavennaまで,今回は国道のSS16号を行くことにした.高速道路経由では遠回りだし,イタリアの都市間は普通の国道も高速道路のようなものだから.SS16号のRiminiから15kmくらい行ったところに,それはある.

ルビコン川,現在はRubicone川という.本当に高速道路のようなSS16号の,Rubicone川を超えた直後のランプで降り,併走する一般道路でRubicone川にかかる橋のたもとに到着.確かに現在はドブ川で,幅は10mくらいだ.河口に近い区間でこれなので,上流は小川のようなものだろう.

きれいな川であれば,馬に乗って「賽は投げられた!」といってローマ方向に突撃を開始するようなちょっとしたロールプレイングをさせてくれても良さそうなものだが,この汚さではお断りだ.世界史の分岐点になった所であるし,きちんと保全してちょっとした観光地として整備することは出来ないものだろうか?

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