9/25と26はEuropean Culture Dayと称する週末だった.これはイタリアの国立の博物館・美術館・遺跡などが無料で入場でき,これらの施設では各種イベントが行われる,毎年恒例の行事のようだ.4月の文化週間の時にも,9月にもう一度入場料が無料になる時があると聞いていたのだが,すっかり忘れていた.偶然テレビのコマーシャルを見て思い出すことになったのである.
しかし,どこが国立の施設なのかは,インターネットを見ていても今ひとつ分からない.我々はカラカラ浴場を残してたし,サンタンジェロ城にも入っていなかった.これらが国立だといいのであるが,研究所で同室のF女史に聞いても,分からない.「逆にあなたの方が詳しいんじゃない?」と言い出す始末.恐らく国立の施設が無料で入れることも知らないだろう.何とかインターネットでイベント情報を発見して,どうやらカラカラ浴場とサンタンジェロ城が国立らしいことが理解できたので,久しぶりのローマ観光を愉しもうということになった.
カラカラ浴場は確かに無料であった.どこにもチケットを確認する場所がないのに,券売所でチケットが渡される.こういうのが資源の無駄遣いと無用のゴミを生み出す基なんだが.通常は一人6ユーロだと思うが,はっきり言ってこれは高いと思う.もうちょっとしっかり保存して,部分的に本当に浴場にしておくくらいの演出があってもいいのではと感じる.現状では単なる打ち捨てられた遺跡だ.モザイクのタイル床は部屋によって模様が異なっており,これがやや見所といったところだ.
次にサンタンジェロ城へ向かう.ここももくろみ通り無料だ.通常は5ユーロくらいだったか.ここはカラカラ浴場と比べて混んでいたが,これは無料の効果だろう.ここは国立博物館だが,お目当てはテラスからの眺望だ.緩やかな坂と階段を昇る必要があるが,近隣のサンピエトロ大聖堂のクーポラよりははるかに楽だ.ただ,楽であるが故に,クーポラからの眺望に勝つことは出来ない.そう考えると,5ユーロは高い.
これでローマの屋外系の観光施設はだいたい訪問し終えたことになる.後は博物館と美術館だ.これは秋と冬にとっておいたので,子供が学校に行っている時間帯にゆっくりと堪能しよう.
私用により不在とするので,次は10/5に更新します.
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