こちらに来て思うのは,野菜や肉が大変安いことだ.決して豊かな財政条件で滞在している訳ではなく,子供達の食べる量が増えている状況の我々にとっては大変助かる.
どんな世界でも,食料品の購入先は,①大型チェーンのスーパー,②街角の八百屋・肉屋,③大型市場の三種類であることには変わりない.日本の場合は,最も身近な存在である②の存在感がないことが大きな問題だろう.最も安く購入できる③は立地条件が悪く,気軽に買い物が出来る状況にない.②は品揃え,価格とも①に全く歯が立たない.
それでも日本のスーパーで国産の豚肉を購入しようとすれば,せめて100g当たり150円くらいの価格帯でないと安心できない.牛肉に至っては,国産は特売でも100g当たり300円台後半だ.ローマでは,豚肉はどんなに高くても1kg当たり7ユーロくらいだ.牛肉は1kg当たり10ユーロくらい.肉の種類も七面鳥や仔牛(これはうまい),ラムまでと種類も豊富だ.私は経験がないのだが,街角の肉屋で買っても同じような価格であるらしい.そう,ローマでは東京の三分の一くらいの価格で肉が買えるのだ.ちなみに,価格表示はkg単位である点が面白い.日本の価格帯だと,kg単位の表記では消費意欲が薄れるリスクが高そうだ.
野菜はもっとラジカルに安い.スーパーではサラダに使うような青物野菜が1kg当たり2ユーロ弱で,②の中でもディスカウント指向の強い八百屋では,1kg当たり1ユーロしないのだ.根菜系も似たような単価か.果物は,メロンが1kg当たり2ユーロ前後,ブドウやリンゴなど他の果物も似たような単価である.日本でレタスを買うと,安い時でも一つ200円くらい,天候不順なシーズンだと300円くらいした記憶がある.感覚的には五分の一以下の価格である.
子供達には,「日本に帰るとこんなに肉が買えないから,今のうちにたっぷり食べておくように」と言っている.私も日本ではこんなに気軽にサラダが食べられないと思い,野菜中心の生活を送っている.
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