こちらでは,スーパーで野菜を買う時,例えばトマトを買いたければ,ビニール袋にトマトを必要なだけ入れて,コーナーに数台は置いてある量りに載せ,kg当たりの単価が示されているボードにある番号(トマトは○○番,レタスは××番というコードが付いている)を選ぶと,品名と値段入りのバーコードのシールが出力される.これをビニール袋に貼ってレジに持って行けばよい.
日本では,野菜は予め同じ量にパッキングされているか,出荷時に大きさがある程度揃えているようなので,ネギは一束○○円,しめじは一袋××円という具合に,好きな量が選べない.しかも,たぶん一パックが家族四人を想定した量になっていて,一人暮らしや子供がいない世帯にとっては不都合が多い.
この事前パッキングや,農家が規格を意識して大きさの揃った形の良い味の統一された生産物を作るために手間をかけることによって,価格が高くなっている気がしてならないのだ.
こちらでは,例えばメロンが安いことはこの前書いたが,その替わりに買ってみないと味が分からないのだ.たまにものすごく味の薄いものを買ってしまったりする.品質管理が徹底されていない替わりに安いのだ.しかし,こちらの料理家のアドバイスでは,匂いで甘みを判断するらしく,購入者側の知識で安くておいしいものにありつくことができる.
最初に紹介した「セルフ量り」も,小売り価格を下げるのにそれなりに貢献しているのだろう.それにしても,イタリアだからきっと重量をごまかしている輩が多いのではないかと心配になる.密かにたまに観察しているのだが,今のところそのような現場を目撃していないので,何か大きな抑止力が存在するのだろうか.ばれたらどんな罰則があるのか(バスや地下鉄のキセルは50倍の罰金だが...),どのくらいのインチキ率なのか,レジでチェックが効くのか,興味は尽きない.
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