観光でイタリア四大都市といえば,Roma, Milano, Firenze, Veneziaだ.人口ではRoma, Milano, Napoli, Torinoの順になるので,FirenzeとVeneziaはそんなに大きな街ではない.Veneziaは水上交通であるバポレットで動かなければならないので,街の大きさの割には移動に時間がかかる.一方Firenzeは,主要な観光施設がほぼ徒歩圏内にあって大変コンパクトでいい.しかし,重量級の施設が多いので,堪能するには大変時間がかかる.今回は新婚旅行で来て以来の久しぶりの来訪だ.
Firenzeの三大観光施設と言えば,Duomo (Santa Maria del Fiore),Uffizi美術館,Pitti宮だろう.Pitti宮はスケジュールが合わなくて行けなかったので,滞在中に再チャレンジしたい.Uffizi美術館は感じたことを別途書きたいので後回し.
Duomoはやはりドームの頂上にあるクーポラが見所だ.500段近い段数を昇るのだが,サンピエトロ大聖堂のようにショートカットできるエレベーターはないので,運動不足の身にはかなりきつい.一人8ユーロで,子供は無料にしてくれた.Duomoにはクーポラよりもやや低い鐘楼もあり,こちらにも昇ることが出来る.もちろん,待ち時間はクーポラの方が長い.
クーポラへの階段は,上半分のかなりの部分で,昇る人と降りる人の動線が重なっているので,大混雑する.この処理は何とか対応を考えてもらいたいところだ.昇り初めて20分くらいで何とかクーポラに到着.ここからの眺めは苦労した甲斐があるすばらしさだ.我々が昇った日は快晴だったが,赤茶色に統一された建物の屋根が一段と映えるのだ.
Duomoだけでなく,Santa Croce,Santa Maria Novella,San Lorenzoの各教会もFirenzeのおなじみだ.これらは正面のファサードの大きさにも圧倒されるが,クーポラから眺める姿も,その異様な大きさを感じられてよい.
Duomoは教会本体,鐘楼と洗礼堂がセットであるが,もちろんそれらのデザインも,緑を基調としてなかなか品がある色だ.Duomoとしても感動度の個人ランキングは,今のところOrvieto,Palermoの次くらいか?
街に流れるArno川.この川沿いの街並みは,有名なVecchio橋を含めて,Firenzeの観光地としての実力を感じさせてくれる空間だが,水が汚いところがやや残念だ.少し歩く(バスでも行ける)が,Arno川の南側にあるMichelangelo広場からのFirenze中心部の眺め,特に夜景は最高だ.
12年ぶりに訪れても,街は全然変わっておらず,相変わらず美しいと感じざるを得なかった.今後何十年も同じ姿でいて欲しいものである.
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