さて,いよいよ斜塔に昇る時がやって来た.高さが55mで側方に4.5mずれているので,垂直から5度弱傾いていることになる.斜塔の内壁に沿って螺旋階段が付いていて,頂上までの段数は300段弱のようだ.
階段は石で出来ており,中央部がやや削られてくぼんでいるので,個人的には歩きやすいと思う.昇りながら左右に微妙に傾いたり,妙に昇りやすかったり,昇りにくかったりするのは,慣れてくると大変面白い.途中のフロアーに強制的に立ち寄らなければならない.この間に,前の時間帯の入場者が入れ替わりで降りていくのだ.
このフロアーでは,どうしたら傾いている様子を写真に上手に収めることが出来るか,多くの人がトライしている.私が撮影した中で最も傾きが分かる写真を載せる.
ここで5分くらい滞在した後に一気に頂上を目指す.頂上部ももちろん傾いているので,柵を跳び越えて下に落ちてしまいそうな不思議な感覚になる.高所恐怖症のヒトはややつらいかも知れない.
10分くらい滞在すると,降りるように指示を受ける.傾きの方向によって妙に足に負担のかかる部分があるので,下りの方が要注意だろう.8歳未満(現地でもらった資料によれば,入場制限は9歳未満ではなく8才未満が正解でした)でなくても,小学校にさえ行っていればそんなに危険でないと思うのだが.
このPisaの斜塔では,史実は違うようなのだが,やはり鉄の玉と木の玉を同時に落としてみたくなる.これをやらせてもらうのに5ユーロくらいだったら払っても良い.先日のカラカラ浴場でも感じたが,修復費用を捻出するのに,もう少しがめつく商売してもいいのではないだろうか?
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