2010年10月6日水曜日

FSの自動券売機はぼったくりマシン?

Roma Termini駅のようなイタリア国鉄FSの大型ターミナル駅では,有人のチケットカウンターは日頃からものすごく混んでいて,長時間列に並ばなければならない.長距離は昨日も書いたようにインターネットで事前購入が可能なので,チケットをプリントアウトできる環境があれば大丈夫だ.しかし,近郊線は事前購入が出来ない.それでも,チケットカウンターがいやならば,自動販売機や駅構内のBarで購入することも可能だ.

さて,この自動販売機で,これまでに三回切符を購入したことがあるが,そのうち二回もトラブルに遭っている.

一度目は5月の始めくらいに,RomaのTrastevere駅で,Fiumicino空港まで日本から出張してきたゲストを迎えに行く時だった.この時は,月曜日の朝なのに有人カウンターが開いていなかった.BarでFSのチケットが買えることを知らなかったので,何の疑いもなく自動販売機で切符を購入することに.運賃は8ユーロだが,財布には10ユーロ紙幣は入っておらず,20ユーロ紙幣で購入した.切符はきちんと発券されて出てきたが,お釣りが一向に出てこない.呼び出しボタンらしきモノがあるが,これは機能していない.駅係員も見あたらない.恥ずかしかったが自動販売機を叩いたり蹴ったりしてみても,全然出てくる気配がない.落ち着いて画面を見てみると,「お釣りは9ユーロまで」と書いてあるではないか.高額紙幣で購入することを全く想定していないのだ.結局,12ユーロは泣き寝入りだった.

二度目は先の週末にFirenzeの中央駅だ.Pisa行は自動販売機で往復割引(50%)切符が購入できたので,Barは止めて自動販売機で購入ことにした.大人5人,子供2人だったが,一度に6人分しか買えないので,まずは大人分をまとめて買うことにする.一人5.8ユーロで計28ユーロだ.20ユーロ札と5ユーロ札2枚を投入して,無事発券と思いきや,最後の一枚が機械に引っかかって出てこない上に,お釣りも出てこない.呼び出しボタンはまたもや効果なく,腹いせに思いっきり蹴ってみる.最終的には有人カウンターに割り込み,英語で顛末をまくし立てたところ,レシートで投入金額と実際の発券枚数を確認されて,総額にちょっと足りない額までリファンドしてくれた(たぶん面倒だったので適当に支払ったのだろう).それでも割引が効かないBarのチケットを購入するよりは断然得をしたと,自分自身を納得させてジ・エンド.

それにしても,乗車時の検札で切符がなかったり,刻印がなかったりすると結構な罰金を取るくせに,肝心の切符の購入環境が著しく悪いのは何とかならないかと思う.自動販売機の機能や性能は,これが壊されることが前提となって決まっているのだと思う.このような事情が分からない乗客から見れば,ちょっとしたぼったくりマシンである.それでも自動販売機があるだけましで,Roma市内でも小さい駅は設置されていないところもあり,日曜日にはBarが閉まってしまうので,切符を購入することが全く不可能なのだ(一度これが原因で無賃乗車したことがある)...

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