2010年6月2日水曜日

Tivoliへ行く(3)

Villa d'Esteは世界遺産だが,その入口は何とも地味だ.きっと,「えっ,これ?」と言いたくなる.元々修道院だったものを別荘に改装したからなのだろう.入場料はまたまた一人10ユーロだ.しかし,今回は子供は無料だった.ここでの見所はもちろん噴水のある庭園だ.

中に入ると回廊があるが,庭園に向かうにはどの方向に行ったらいいのか,毎度のことながらきちんと示されてない.正しい経路では,美しい油絵やフレスコ画に囲まれた部屋をどんどん抜けていく.部屋の窓から外を眺めると,目指す庭園は遙か眼下にある.要するに,どんどん下っていかなければならない.建物から出て,とにかく階段で下に向かう.

ここから先は,小振りなものから大がかりなものまで,いろいろな噴水が次々登場する.どこで写真を撮っても画になる.このような施設では,結婚式を挙げたカップルの記念撮影を見ることが出来る.ここでの撮影は,ウェディングドレスを着た新婦には体力的に厳しそうだが,そんなことを言うのは野暮だ.真夏に着たら,思わず泉や噴水に飛び込みたくなるだろう.

しかし,庭園を見終わった後は,ひたすら階段を上らなければならない.建物まで戻らないとエレベーターがないようだ.ご高齢の方や,車いすや乳母車を使わなければならない場合には,ややしんどい施設だ.10ユーロはまあ妥当かという気がする.こういう立派な施設をどんどん作っていったルネッサンス時代,イタリアは何と裕福だったんだろうと考えてしまう.

この街にはまだ見所はあるようだが,残念ながら時間切れでローマに帰還.後日知ったのだが,研究所で同室のF女史の母親がTivoliに住んでおられるそうだ.事前に現地人しか知らない情報を仕入れておけば良かった...

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