ここのところ暑くなってきて,日中に外を散策するのが徐々につらくなってきた.そのため,最近の休日はどこに行こうかと結構迷っている.夏前に可能であれば一度は行きたかったところがある.それはVia Appia Anticaだ.そう,一番最初のローマ街道である.道路の専門家としては是非とも見なければならない.車を借りていたこの前の週末,本格的な夏が到来する前のラストチャンスだと思い,日曜日はVia Appia Anticaに行くことに決めた.
ただし,日曜と祝日はVia Appia Anticaの都心に近い部分は車両通行止め規制があるらしい.それでも駐車する場所はあるだろうと思い,そのスタート地点であるPorta S. Sebastianoにレンタカーで向かう.交差点には警官が立っていて,きちんと通行止め規制をしていた.近くに路駐するのも難しかったので,そのうち平日か土曜日に行こうと思い,GRAの外側区間のVia Appia Anticaを見に行くことにした.
GRAのUscita23からS7号線に入り,Ciampino空港を過ぎた当たりの出口で出て少し右に行くと,Via Appia Anticaがある.路駐が多いのでさぞかしたくさんの人が来ているのかと思いきや,全然人がいない.昔のVia Appiaは可能な限り真っ直ぐに通されたと聞いていたが,本当に真っ直ぐである.道に沿って松が生えているので,どこがVia Appia Anticaなのか一目瞭然.しかし,路面は長年放置された舗装道路といったところで,車では走る気がしないし,自転車もマウンテンバイクでないときついかも知れない.もうちょっと復元してもいいのではないかと思う.もうちょっとローマから離れた区間を見に行こうと思ったが,持っている道路地図の縮尺では全然分からないので,今回はこれ以上の探索はあきらめる.
時間はまだまだたっぷりあるので,そこからいけるところはないかを考える.地図を見ると古代ローマの避暑地でLazio州のワインの主産地であるCastelli Romaniの近くだ.とりあえずそのエリアの中にあるAlbano湖を目指すことにした.この湖は周りを稜線で囲まれた「すり鉢」の下の方に水がたまった感じの地勢だ.稜線から眺める景色は結構いい.天気がいいので湖面がコバルトブルーに見える.湖畔まで坂を下り,駐車場に車と泊め,湖畔に展開するBarで遅いランチをとる.上からみるときれいに見えた湖面も,近づくと全然澄んでいるわけではない.これならティレニア海で海水浴の方がよさそうだ.続きは次回.
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