Trastevere駅から自宅に行くには,228番,719番,773番,786番が利用できる.平日の夕方なら,実だいたい5分も待てばこれらのうちのどれかがやってくるので,結構便利だと思っている.これらは途中で異なる経路を取り,最後はいずれも高速道路のようなViale Isacco Newtonを陸橋で通過して下車する停留所に到着する.
先週の木曜日,オフィスから帰りにいつものようにTrastevere駅からバスに乗って自宅に向かっていると,この陸橋のTrastevere方向が工事のためか封鎖されていた.しかし,建設機材があるわけでもなく,何をやっているんだかよく分からなかった.この方向は一旦Viale Isacco Newtonに入り,ちょっと先の陸橋で折り返してから再度この道を経由してVia Portuenseに入るような規制が行われていた.とうぜんそれなりの渋滞が発生している.この時は逆向きのことだったこともあり,全然気にしていなかった.
翌日の朝,子供を学校に送りに家を出発.バス停に到着すると,Trasevere方向がとんでもない渋滞になっている.周辺道路も混んでいる影響で,我々が向かう反対側もいつもより混んでいる.バスが全然来ない.遅刻が頭をよぎった瞬間に,長男のクラスメートの車がたまたま通りかかって,我々を乗せてくれた.結局通常と同じ時刻に子供達を送り届け,786番のバスで駅に向かう.Via Portuenseに入った瞬間からバスが全然動かない.最後まで我慢して乗っていたが,何と1時間半かかってしまった.
その後,駅から3番のバスに乗ろうとすると,バス停に止まっている数台のバスは全てDeposito(回送)と表示されているではないか.仕方ないので,FSでOstiense駅に向かい,MetroのB線に乗り換えてオフィスに向かった.到着して時計を見ると10時20分!自宅を出て2時間半が経過している.東京のイタリア大使館の電話受付が17時半までなので,速攻で電話,何とかつながってホッと一息.
しかし,この道路工事は何の前触れもなく突然やってきた.ATACのホームページを見てみると,昨日まではなかった719番や786番の通行経路変更のお知らせが当日に出ていたのにはびっくり.同じバスに乗っていた乗客はほとんどこの事実を知らなかったと思う.3番のバスはどうやらストだったらしい.これも何時から始まっていて,何時に終わるのかがよく分からないらしい.他の系統でも乗車拒否をしていたと聞いた.
思い出してみると,この前も3番のバスが,1週間程度経路を変えたことがあったが,その初日,ほとんどの乗客はその事実を知らず,何人かの乗客がパニックを起こしてり,舌打ちをしながら慌てて降りていった.結局何で経路変更があったのかの理由は私には分からずじまいだ.
Via Portuenseの陸橋の通行止めは今日現在も依然として続いている.渋滞も先週よりは減っている気がするが,我が家にとっては都心へ向かう第一歩となる道路区間だけに,結局何の工事をしていていつまで続くのか,精神安定上早く情報が欲しいところだ.今のところ,まだその情報のあるホームページを発見できずにいる.
日本であれば,このような道路工事は,近隣住民へや利用者への事前の情報提供や自動車利用を控えるPRなど,かなり用意周到だ.ストも計画段階からかなり大々的に報道されるだろう.一方,こちらではこのような用意周到さはまずないし,ストも起こってから結果が淡々と報道されるように見受けられる.とにかく日本型の「おせっかい情報の洪水」の中で過ごしてきた身としては,突然始まる道路工事や頻発しそうなストに対して,イタリア人のように悠然と構えるのか,やはり積極的に事前情報を取りに行くのか,スタンスをはっきり決めないと精神衛生上良くない.
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