2010年6月8日火曜日

サンピエトロ大聖堂のクーポラに昇る(2)

いよいよ残った320段の攻略.どうやら基本的に半球状のクーポラの内部壁面に沿って昇っていくようだ.そのため,ところどころ体を斜めにしないと通り抜けできない.いよいよきつくなってきたのか,狭い空間でところどころ休んでいる人たちがいるが,我々はお構いなしに一気にテラスを目指す.それでも最後はかなりきつかった.

最後の階段は,狭い円筒の中を通じている螺旋階段.手すりなどなく,中心部に長いロープがぶら下がっている.疲れた体に鞭打ってこれを一気に昇ると,ついにローマを一望できるクーポラのテラスに到着だ.乾燥しているローマとは言え,結構汗をかく.

テラスからの景色は,さすがに美しかったとしか言いようがない.クーポラ上部を一周するテラスの南側に出てくるので,最初に目に飛び込んでくるのはジャニコロの丘の美しい緑.そしてちょっと左側に動けば,サンピエトロ広場とその向こう側にサンタンジェロ城,テベレ川がくっきりと見える,ガイドブックでおなじみの景色が見える.真っ白なビットリオエマヌエーレ2世記念堂,同じ半球状の天井を持つパンテオンも見える.この位置をゲットするのにはそれなりに待たなければならない.

もう少し左側に廻ると,今度はバチカン博物館の威容を見ることが出来る.内部の見学に半日くらいかかってしまうのも納得.その左はバチカンの庭園が見える.この庭園は上からしか見られないのが残念だ.出口の階段は北側にあるのだが,狭い円筒内の螺旋階段を下りるので,処理能力が低い.出口渋滞だ.

後は昇りと同じ構造の階段通路を下るだけだ.エレベーター乗り場の近くには売店がある.ここで休憩がてらなぜか絵はがきを購入.そして最後の231段の階段を下って,大聖堂内に到着.実はこの最後の階段が鬼門.最初の階段と同じで段差の小さい幅の大きい螺旋階段,疲れた足には結構厳しい.

いずれにせよこれは5ユーロの価値はある.混むことは必定だが,是非晴れた日に行きたいところだ.その後に食べるジェラートはきっとおいしいですよ.折角なので我々は超有名店のGiolittiまで遠征しましたが...

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