ローマに到着後,受け入れ機関のSURに引き続き,滞在ビザ取得のためのNulla Ostaの発行手続きを依頼する.もちろん,渡伊前から手続きは開始してあるので,後は私の滞在が妥当であるという証明をPrefettura di Romaにどのように認めさせるかが勝負となる.
しかし,SURに出勤していても一向にその情報が入ってこない.SUR内で本件を担当してくれているL氏に何度も連絡を取るが,「とにかく時間がかかるんだ」というのみ.彼は英語があまりできないので,会話でのコミュニケーションはなかなかに難しい.英語が出来るF女史は予定のすれ違いでたまに1週間くらい会わないこともこともあるし,何より6月末の国際会議準備の総指揮官であるので,在室中はほぼそれに掛かりきりで,あんまり私の問題で煩わせるのもかわいそうだ.結局,基本的には待つしかなかったのだ.
やがて,5月中旬くらいにF女史から「これにサインして欲しい」と言われ,サイン.たぶん何らかの合意文書だろう.その後,5月下旬にL氏がこのサイン付き文書と共にPrefetturaに出頭して,「6/9にNulla Ostaが出る」ということになった.
次の問題は,日本に帰る必要があるかどうかだ.確認の結果,ビザの発行はやはり当地では無理ということになり,①滞在ビザなし,Nulla Ostaだけで滞在許可証の手続きが出来るか,②やはり日本に帰ってビザを取ってから滞在許可証の手続きを行うか,の判断が次の課題となる.①について,滞在中にヨーロッパ各国に業務出張を企てている身としては様々な不都合が予想される.滞在許可証を申請出来たとしても,帰国までに発行されないかも知れない.やはり②にしなければならない.
②にするとして,どのくらいの日数でビザが取得できるかが次の問題である.東京のイタリア大使館に電話で確認したのであるが,そこでとんでもない事実が判明する.続きは次回.
固唾を飲んで見守っています。
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