2010年6月16日水曜日

現地学校との交流事業

先週の土曜日,子供達の通う日本人学校がローマの公立?学校との交流事業に招待された.先日のScuola in Festaといい,今年はたまたま国際交流事業が多いみたいだ.

開始時間は,お祭りということもあり午後6時45分.それぞれが踊りや芸を披露する.ローマ側は,人数が多いこともあり,幼稚園の年少から中学3年までが2学年つづくらいに分かれて出し物を行う.一方の日本人学校は,運動会やScuola in Festaで見せた火炎太鼓とソーランである.前日にわざわざリハーサルをやったらしいのだが,その結果,当初はプログラムの中盤に予定されていた火炎太鼓とソーランがとりを飾ることになったとのこと.

いよいよプログラムのスタート.ローマの子達がどんな出し物をするのか期待する.しかし,全体的に何を訴えかけたいのかよく分からないものが続く.最初は,「調教師と動物」なる演技.調教師が鞭を振り,その周りを着ぐるみの動物が動くが,イタリアらしく動きが統制されずにだらだらしていてすぐ飽きる.日本なら「うちの子がなんで鞭を振るわれる側なんだ!」と怒り出す親がいると思う(笑).その後,「○○と○○」という感じの出し物が続く,ポリバケツを使ったアクロバット演技(全然アクロバティックでない),張りぼての人形にナイフを一斉に投げる演技,小学校高学年の男女がペアで一つの大玉を使って体を密着させる演技...もうインパクトがなくて全然思い出せない.大玉の演技は,「うちの娘になんてことをさせるんだ!」と怒り出す父親が続出すると思う.これを一人の演技指導の先生が捌いているのだが,全然統制が取れない演技を半分怒りながら指揮している彼女を見ている方が余程面白い.演技の合間に司会が話術で一生懸命に笑いを取っている.言葉が分かったらこの方が断然面白かったのだろう.ただし,イタリアの学校の名誉のために言っておくと,中学3年生の大縄飛びの演技はさすがにしっかりしてました.

さて,とりは日本人学校.もう三度目の本番ということもあり,ものすごいきっちりと踊っている.プログラムの中でやはり一番の盛り上がり.リハーサルでも余程インパクトがあって最後に回されたのだろう.演技終了後,横に座ってたイタリア人が「おまえの子供があの中にいるのか?」と英語で聞いてくる.「もちろん! うまいだろ?」と答えてやった.解散後にイタリアの子供達も近寄ってきてBravo!と声をかけてくる.子供の頃からのこのなれなれしさには感心する.

プログラム終了とともに,校舎の屋上から多数の花火が上がる.ローマで花火が見られるとは思っても見なかった.これが一番見応えがあった気がする(笑).

0 件のコメント:

コメントを投稿