今の生活では,日本人学校の授業料,家賃,公共料金の三種類は振り込みが必要となる.授業料と家賃は指定の銀行口座に振り込まなければならない.銀行振り込みは,今日現在までで三回行ったが,全て異なる銀行で試してみた.
一度目は,授業料の振り込み,指定口座がある銀行支店に直接行った.こちらの銀行は,入出場管理が厳格で,円筒状の自動ドアに一人ずつ入らなければならない.入場後窓口に行き,調べたてのイタリア語で,Vorrei versale? (振り込みしたいんですが)と尋ねる.英語もきちんと通じて,数分で難なく振り込みに成功した上に,手数料はただ.イタリアの銀行の悪評はたくさん聞いていただけに,拍子抜け.
しかし,二度目の家賃の振り込み.これは今思い出しても腹が立つほど苦労した.この時はオフィス近くの,大家の指定口座とは異なる銀行で試してみた.入り方は全く同じ.窓口で前回と同じように,Vorrei versale?と聞いても全然通じない.英語はちょっとだけ使えたのだが,ものすごくめんどくさそうに対応された.それもそのはず,私のパスポートのコピー,codice fiscaleのコピー,いくつかの書類に署名,いかにもめんどくさそうな振り込み指示書の作成,といった作業があったからだ.これが20分以上続く.最終的には振り込みを依頼することが出来たが,1200ユーロの支払いに対して手数料は7ユーロ.
この二回の経験から,「日本と同じように,振込先と同じ銀行支店であれば手数料は掛からないかものすごく安い」という仮説を立てて,三度目は大家の口座がある銀行支店にて振り込みを実施.ここでは,振り込み指示書を渡され,「自分で作れ」と言われる.指示書は完全にイタリア語なので,辞書を使いながら何とか内容を理解して指示書を作成.その後は,パスポート情報だけ確認されて,無事振り込み終了.1200ユーロに対して手数料は6.5ユーロ.仮説はあっさりと棄却される.
自分の銀行口座を持っていれば,そこでの振り込みはもっと簡単に行えるのだろうが,開設が大変だし,その後の維持管理にもお金が掛かる(年間数百ユーロと聞く)ので,1年もいないことを考えると,出来れば口座は作りたくない.毎回こんな思いをして振り込みしないといけないのかと思うと,結構憂鬱である.何よりタイムコンシューミングだ.
もうすぐ次の家賃を振り込まなければならない.今度は自宅近くの銀行で試してみようと考えている.次回は郵便局の振り込みについて.
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