これも遅くなってしまったが,先週木曜日に現在住んでいるアパートの契約を行った.4/6にローマに到着して,翌日からは既にアパートに入居していた.入居時には大家が観光旅行で不在の予定であったため,契約は帰ってきてからということになっていた.
この契約をサポートして頂いているローマ日本人会事務局には大変なご尽力を頂いている.当初は月1,400ユーロ(電気,ガス,電話を除く)の予定だったものを,交渉して1,200ユーロに下げて頂いた.滞在機関当初の資金ショートが懸念された身としては大変ありがたい.普通は1年に満たないような人の家賃はもっと高いようなので,大変ラッキーとしか言いようがない.
当初は先週月曜日に契約を結ぶ予定が,codice fiscaleが必要なために延期となった.既に書いたように,これはその翌日に至極簡単に取得できたため,木曜日のセッティングとなった.契約時に敷金2ヶ月分を併せて3,600ユーロの現金を用意しなければならない.実はこれが大変だ.
今度,銀行キャッシュカードのことについては改めて書きたいが,こちらではスルガ銀行のVISAデビットカードを使用している.クレジットカードではなく口座から直接引き落とせるために,使いすぎる心配はない.きちんと対応ATM(まだよく分からないがヨーロッパでは結構少ない可能性あり)を選べば手数料も安いようだ.
こちらのATM,実は一度に多額の金を引き出せないようなのだ.ある銀行では,1回最大250ユーロ,今「愛用」しているBNPパリバグループのATMでも1回1,000ユーロが限度のようだ.何度も並び直してお金を引き出さなければならない.しかも,ATMによっては1,000ユーロが,20ユーロ札50枚で出てきたりするではないか! はっきり言って非常に目立つ.強盗が怖い.
さて,何とか現金を用意して契約に望む.大家と不動産業者は英語が通じないようで,契約も日本人会に同行して頂いた.何と前日に大家の息子さんが交通事故で大けが.契約に立ち会えないかも知れないという連絡が入る.ひょっとすると退去まで大家に会わないかも...しかし,結局来てくれた.大家は精神科医らしい.契約自体は用意されていた契約書に貸し主と借り主がサインするだけ.至極簡単だ.10ヶ月という単位では契約は結べないので便宜的に4年契約とし,途中で破棄することができるという条項があり,我々の事情を最大限に斟酌してくれている.
さて,これでeverything OKと行かないのがイタリア社会だ.契約締結後,大家は48時間以内に警察に入居人の情報を提出しなければならないらしい.これは大家がするものだと思っていたが,そのフォーマットを私に渡し,「明日の朝,Trastevereのcommissariato(警察分署)にこれを提出して欲しい」と言うではないか.不動産業者も,「入居人が提出しても大丈夫だと思う」と言うし,大家も息子のことで大変なんだろうと思って,Siといって引き受けた.翌朝,その警察分署に出頭する.結局,受け付けてもらえず,大家が来なければならないとのこと.完全に時間の無駄であった.
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