2010年4月21日水曜日

丘に展開する坂の街ローマ

ここのところ,様々な理由でローマの街を歩いている(歩かされている).それにしても,ローマは歩くのには結構しんどい街だ.その理由は...もちろん坂が多いからだ.

今から2700年前だったか,ローマの創設期から市内の7つの丘に徐々に人々が張り付いていったことは,ローマ帝国に興味を持ち多少勉強した人なら周知の事実だ.Tevere川とこれらの丘の存在が都市を外敵の侵攻を防ぐのに都合が良かったらしい.

しかし,今となってはこの丘の存在,なんとも疎ましい.住んでみると,起伏の大きい地形が美しい階段や坂道といった都市のアクセントを与えてくれる,といった生やさしい感情を持つことはできない.実は十数年前に新婚旅行でローマに来ているのであるが,当時はより若かったせいもあり,同じ4月でそれほど暑くはなかったから,元気に歩き回っていた気がする.長崎の人たちも,きっと観光客の坂の風景への憧憬に対して,心の中では「生活している身にもなってみろ」と思っていることだろう.

それにしても夏はどうなってしまうんだろうか...暑さに弱い私としては,早くも戦々恐々である.

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