2010年4月20日火曜日

ローマの市場:華僑と印僑のパワー

先週の話であるが,日本人学校の生徒の母親からローマに市場があると聞いた.フットワークの軽さを自認している私としては,早速行かなければと思い,行ってみた.市場は,メトロA線Vittorio Emanuele駅の北東,Termini駅と挟まれた区画にある.

交通や都市,あるいは地域の研究をしているので,市場を見ることは至上命題に近い.市場の規模や活力でその街が元気かどうかが想像できるからだ.これまでも海外出張時に,可能であれば市場を見るようにしていた.
早速中に入る.目に飛び込んできたのは,区切られた区画に山積みになっている食材.野菜,果物,肉,魚,お菓子,香辛料,パン,米が種類も豊富に売られている.試しに,ショウガと里芋を購入してみたが,たやすく完了.世界のどの市場でも,言葉が通じなくても指さしで十分に対応可能であるが,ローマもやはり同じであった.今度はリュックサック持参で来ようと,同行した家内と誓うのであった.市場の詳細はまた改めて.

市場のそばではヒンディー語と中国語がやたら目に付いた.市場からTermini駅に向かう途中でVia Napoleone Terzoを歩く.ここはまさしくチャイナタウンであった.この通りにある華僑経営の商店では,ついでに醤油,豆腐,わさび,カレールーといった日本食材が安価に調達できる.当地の日本食材の調達方法についても,もう少し調べてから改めて紹介したい.

それにしても世界のどこに行っても華僑と印僑は多い.かつて西洋と東洋を結ぶ海路に沿って世界を転々とした彼ら.そのパワーと存在感を再認識した日であった.

2 件のコメント:

  1. 海外に行くと痛感するのが、韓国、中国、インドのパワーです。コリアンタウン、チャイナタウン、インディアンタウンと・・ちょっとした街には必ずありますよね。しかも日本料理店の多くは、韓国人の経営ですし・・昔は日本人ももっとチャレンジ精神が旺盛だったのでしょうか・・。
    T.Y

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  2. すみません.今頃書き込みに気がつきました.ローマで日本食材を売っている店は,知りうる限り,全て韓国,中国,インドの経営です.噂ではローマに来る日本人も減少傾向のようですし,JALも秋に直行便を廃止してしまいますし,全然プレゼンスがありません...

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