2010年11月24日水曜日

ウィーン旅行で思ったこと(2)

ウィーンの街は大変静かだ.あくまで,ローマでのあのけたたましいクラクションと溢れる車のエンジン音に比べると,という意味である.滞在中は毎日曇天で寒々しく暗い雰囲気が漂う中,静寂の街はより一層寂しさを感じさせる.ローマと比べると日没も1時間くらいは早いようで,これも寂しさを増幅する.ウィーン在住の知人曰く,冬の間はずっとこんな感じなのだそうだ.

クリスマスまであと1ヶ月となり,ウィーンではあちこちの広場空間でクリスマスマーケットがオープンしていた.その存在が,何かと沈みがちになる真冬の街の雰囲気を明るくするのに確実に役立っているようだ.もちろん我々も毎日通って,そのワクワク感を少し分けてもらった.

ローマは相変わらず毎日雨降りである.それでもわずかな時間だが太陽が顔をのぞかせる日が多い.そんな一瞬の晴れ間が非常にありがたいと思う.ウィーンの人達から見れば大変恵まれている.

子供達はウィーンを大変気に入ったようだ.理由は「きれいだから」ということのようだ.ローマでは遠景はきれいなのだが近景はゴミだらけという場所が多いのだが,ウィーンは確かに近景もきれいである.街路を横断する時に車がきちんと停車してくれる.ローマのように,「渡るから止まれ!」というオーラを出して手で車を制してそそくさと横断する必要もない.

しかし,一時の観光ならウィーンは大変素晴らしいが,長く住むのなら,多くの困難を伴うが,断然ローマであると感じたのだった.恐らくウィーンは1ヶ月で飽きるだろうと思ったからだ.都市には多少の刺激が必要である.

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