2010年8月25日水曜日

ドロミテに素直に感動(3)

滞在4日目は朝からあいにくの雨.しかも結構な降り方だ.やっぱりヨーロッパの背骨に近い山岳地帯だけある.この日は天候次第でマウンテンバイクにでも挑戦してみようと思っていたのであるが,これを断念.バカンスらしく部屋でゆっくり過ごすことにした.と言うわけで何も書くことはない.

滞在5日目,夕方にベネチアからローマへのフライトに乗らなければならなかったので,午前中だけコルティナで過ごすことができる.この短い間に出来ることはロープウェーで標高の高いところを目指すことだけだ.

コルティナ近辺では,ロープウェーやリフトを乗り継げば2500m以上まで簡単に昇ることができる箇所がたくさんあるので,やはり素直に最高峰を目指すべきだろう.コルティナの西に位置するTofana山は3200m以上あり,たぶんドロミテで二番目に高い山だ.その山頂付近の山小屋まで三本のロープウェーを乗り継いで行くことが出来る.全部往復で乗ると大人20ユーロくらいだったと思う.6歳の次男は無料,長男は半額だっただろうか.それでも合計するとやはり高い.これに見合う景色が見られるかどうか.

山頂付近の山小屋へは乗継時間がほとんどなく20分もあればアクセスすることが出来る.この山小屋は標高3191mにある.日本で二番目に高い北岳(3193m)と三番目に高い穂高岳(3190m)のちょうど間の高さだ.こんな高さまで歩かずに昇ることができるのだ.朝11時半くらいだったか,気温は1度だ.

展望テラスから下界を眺める.天気は曇りで,時折雲が通過するとコルティナの街が視界から消え,雲が切れると再び美しい街が登場する.前日の雨はもちろんここでは雪だ.テラスには雪が積もっていて,あちこちに雪だるまが造られている.

山小屋にはBarがあり,みんなでホットチョコレート(パンナ付3.5ユーロ)を飲む.軽装ですっかり冷えた体が温まる.この熱を逃がさないように下界に降りたかったが,やはり足は展望テラスに向かってしまい,再び寒さと戦う.

麓の乗り場まではあっという間に到着,ここでコルティナ観光を終了し,ベネチア空港に向かう.4泊5日では半分ちょっとくらいの満喫度だろうか.それでも表題にあるように,素晴らしい景色に素直に感動できる場所だ.ドロミテはコルティナ以外にもたくさんの拠点と見所がある.機会があればまた訪れてみたいし,冬のスキーも体験してみたい.

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