私,仕事の都合で1年間弱ローマに滞在することになりました.今までブログをやっている時間はまったくと言っていいほどなかったのですが,この際ローマで経験したことを記録として残しつつ,現地の最新情報を提供できればと考え,初めてブログに手を出してみました.
2010年8月29日日曜日
見所があったシチリア最大都市パレルモ(2)
パレルモの見所は前回のアラブ=ノルマン様式の建築群だけでなく,バロック様式のものも充実しているようだ.パレルモの軸線であるVia Vittorio EmanueleとVia Maquedaが交差するQuattro Canti地区にバロックの傑作が数多く存在する.
Quattro Cantiは交差点の4つの角に展開する三階建てのバロック建築だ.4面で共通のファサードとなっていて,なかなかしゃれた交差点だ.ただ,交差点がそれほど大きくないので,見所の割には今ひとつインパクトがないように感じるかも知れないのが残念だ.そのそばのPretoria広場には見事な噴水があるのだが,(たまたまか?)水が出ていなかったので,これまた今ひとつの感があったが,Michelinの英語版シチリアガイドブックには夜のきれいな噴水の写真が載っているので,本当は夜に来るべきなのかも知れない.
このPretoria広場のそばにはLa Martorana教会とSan Cataldo教会がある.これらは近世のバロックではなく,ノルマン時代の12世紀の建築物だろう.内装も金ぴかではないものの,質素ながら色彩は豊かである.
滞在初日の見学はここまで.夜はホテルで紹介してもらったトラットリアでシーフード料理を堪能する.それにしてもシチリアではレストランがどんなに早くても夜8時からというのが一般的のようだ.子供連れには少々厳しい.オープン早々の8時に行っても,我々以外にはほとんど客がいない.それでも夜9時を廻る頃には結構な賑わいを見せている.そう,イタリア人は晩ご飯が遅いのだ.
翌日朝,2つの礼拝堂,Oratorio del Rosario di Santa CitaとOratorio del Rosario di San Domenicoを見に行くことにして,パレルモを後にすることにした.これらを含め周囲5つの教会群の共通チケット(一人5友ユーロくらいだったか?)を購入しなければならないが,チケットオフィスがこれまたイタリアらしく大変分かりづらい(苦笑).いずれも内壁と一体となっている彫刻群が大変素晴らしいので必見だ.
今回は時間の都合上,博物館系には足を運ばなかった.これらはいつかチャンスがあれば.
さて,ガイドブックの地図を見ていると,パレルモでは徒歩で見所を廻ることができそうな気がするのだが,実際は主要ポイントが結構離れている.そのため今回は車で廻ることにしたのであるが,問題は駐車場だ.ところどころ駐車禁止場所に堂々と止める勇気が必要となるかもしれない.公共駐車場には,こちらが頼みもしないのに勝手に誘導してちゃっかりチップを要求する不届き者がたくさんいます.
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿