2010年8月23日月曜日

ドロミテに素直に感動(1)

さて,第二次バカンスから帰ってきた.再びこのブログの更新に精を出していきたい.

第一次バカンスは,以前に三回に渡って紹介したベネチアと,今回から数回に渡って紹介するつもりのドロミテに行った.ドロミテはイタリア北東部に展開し,長年に渡り浸食を受けた石灰岩が不思議な地形を生み出している.昨年に世界自然遺産に登録されている.

ドロミテは3つの州にまたがるために,短時間で全てを廻るのは不可能である.今回は四泊しかできないので,ドロミテを代表する観光地であるコルティナダンペッッゾに集中することにした.ここは標高が1200mくらいで,下界よりも7~8度くらい気温が低く,大変過ごしやすい.冬期はスキーリゾート地に早変わり,50年前に冬季五輪が開催されている.

ドロミテの難点はアクセスだ.鉄道はとっくに廃止になっていて,ベネチアなどから一日一便のプルマンで来るしかない.これは夏期のみで冬期は自力で来るしかなさそうである.我々はもちろんベネチアからレンタカーでやってきた.距離は150km,7割くらいは高速道路区間で,残りは山道だ.所要時間は2時間半といったところだろうか.

コルティナを始めドロミテでは夏期でも様々なアクテビティーが可能だ.トレッキング,ハイキング,登山,ロッククライミング,マウンテンバイク当たりが主流だろう.テニスコートやスケートリンクまであるようだ.残念ながら,我々子供連れはせいぜいハイキングだ.

ベネチアをゆっくり出てきた初日は,ほぼ移動に徹することになった.夕方にコルティナの街を探索しながらレストランを探す.ガイドブックにもあまりページが割かれておらず,インターネットの情報もあまりない.この類の観光都市のレストランは今ひとつの印象があるのだが,結論から言うとやはりそうだった.初日のレストランなどは,ゆっくりメニューを見たくても「時間がかかるから早く注文した方がいい」と言われ,Antipasto, Primi, Secondiに関係なく,一度に料理を持ってくられる.ふと周りを見ると,団体の日本人観光客が多い.これを見てその対応に妙に納得.味も全然ダメ.中心部から離れたレストランにはいいところがあるようだが,車がないとアクセスは不可能だ.どうやら,食事の面ではあまり期待しない方がいいようだ.

何やら感動と銘打ったブログにふさわしくない終わり方だが,次回にこうご期待.

2010年8月14日土曜日

車上荒らしに遭う

さて,数日前のブログで予告した車のトラブルである.タイトルにあるとおり,見事に車上荒らしに遭遇してしまった.

8/8の日曜日,もうこの夏恒例となった泳ぎに出かける.行き先はもう三度目となるTorvaianicaだ.二時間もいればいいと思い,午後からゆっくり出かける.海岸に並行する通りは路駐で一杯なので,少し離れた場所に路駐した.

泳いで戻って来ると,サイドガラスが一枚割られている.ただし幸いなことに,付属的な小さい固定窓の部分だったので,修理は簡単そうだ.後部座席には犯人のものと思われる足跡がうっすらと見え,背もたれを倒してトランク内まで物色した様子がよく分かる.幸い,窓ガラス以外の被害はなし.

怒りで頭が真っ白になる.応急処置をして自宅に戻るが,保険の関係で警察からの証明書が必要かも知れない.私だけ急遽現場に戻り,近くの警察を探す.途中で立ち話している警官から警察署の場所聞いて出頭.しかし,閉まっていてインターホンによる対応だ.もちろん英語など通じるわけもなく,まだ立ち話していた警官の元に戻って事情を説明すると,「窓ガラスが割られたくらいでは被害届を受け付けないと思う.別にものは取られてないんだろ?(イタリア語なのであくまで私の理解)」と言うではないか...

仕方ないので自宅に引き返し,ルノーユーロドライブの事故対応センターに連絡すると,英語できちんと対応できてホッとすると同時に,「窓ガラスだけなら警察からの書類はいらない」と言われ,さらに安心.先に電話するんだった.ローマでの修理可能場所を聞き(センターは決して手配してくれない),翌日修理を依頼しに出頭する.

修理センターは,当然のごとく英語は通じないので,イタリア語筆談で対応.「保険は効かない」と言われたのだが,事後交渉だと思い,とにかく修理を依頼する.「明日午後12時半に受け取りに来てくれ」
と言われ,想像以上の早さに少し感激する.

事故対応センターにアクシデントリポートを送ってあったので,自宅に電話が入る.曰く,「警察の事故証明は取れないのか? そうだとすると,走行中に投石でガラスが割れたようにレポートを書き換えてもらえれば,保険は適用できる.これを修理センターからFAXをお願いして欲しい.その時にイタリア語の出来るスタッフが修理センターに状況を説明する」ということらしい.

翌日,修理センターに行く前に一時間前に事故対応センターに電話をして,「私が受け取りに行く前に保険から支払うことの話を付けておいて欲しい」と依頼すると,「できないから修理センターから電話を入れて欲しい」との一点張り.さらに,「アクシデントリポートは書き換えなくて良い.誰がそんなこと言ったの?」と言う始末.とにかく,人によって対応や話が違いことがよく理解できた.

仕方ないので修理センターに出頭.センターの電話を借りてフランスに国際電話をかけるが通じない.仕方ないので私の携帯で電話をして見るが,「五分後に修理センターにFAXを入れるから待ってて」と言われる.15分待っても全然FAXが入る気配がない.担当者も早く昼休みに入りたくてイライラしている.これは時間の無駄だと思い,実費を支払って修理センターを後にした.

いずれにしても窓ガラスは直った.この実費(200ユーロ弱)をどのように保険会社に請求するかが次の問題だ.想定される手間を比較すると,200ユーロはちょっとした授業料だと思ってしまいかねないくらいの金額だ...

明日から第二回目のバカンスに出かけるので,一週間ほどお休みします.

やっぱり名だたる観光地のベネチア(3)

ベネチアは水の都なので,やはり水上のレジャーを少しは楽しまないともったいない.今回はせっかくリド島に泊まっているのでビーチで海水浴を経験してみた.バポレットで移動している時に見る運河や海の水はものすごく汚くて,これに入ることは全く想像できない.しかし,リド島は幸い外海であるアドリア海に接しているので,そちら側の海岸はホテルのプライベートビーチやパブリックビーチがたくさんある.

宿泊したホテルはプライベートビーチを持っていたのだが,キャパが余りなさそうなのと有料だったので,パブリックビーチに行くことにした.これはリド島のバポレットターミナルから歩いて10分程度のところにある.ホテルの部屋から外を眺めていると,毎日朝9時頃に,本島方面からバポレットでやってきて,徒歩やバスで海岸方面に向かう人が結構多いことに気がつく.「これではパブリックビーチは入れないのでは?」と心配になったが,実際に行ってみると,思ったよりは混んでいなかった.更衣室やシャワー施設も完備しており,海水も思ったよりきれいだったので,お薦めだ.

もう一つの水上レジャーは「ゴンドラ」だ.過去二回の来訪ではゴンドラに乗ったことがなかった.サンマルコ広場近くにはたくさんのゴンドラ乗り場があり,ゴンドリエーレ(操船する人)と料金交渉をして乗り込む.家族四人だったし,何よりトップシーズンなので,どのくらいの料金をふっかけてくるかが個人的興味.たくさんの中国人がゴンドラに乗っていて,彼らがどのくらいの料金をふっかけられているのかも気になるところだ.何人にも交渉するのは面倒なので二人目にお願いしてしまったが,「50分コースで200ユーロのところを120ユーロにしてあげる」とのことだった.チップを入れて130支払ったが,ガイドブックの情報では30~40分で80~100ユーロと書いてあるので,まあまあかな.

今回乗船したゴンドラは,料金交渉時に説明していたコースをきちんと通過し,英語でポイントを説明しれくれた.やはりトップシーズンらしく,細い運河ではゴンドラの渋滞が発生してしまうのには思わず苦笑い.さて,乗船中は暇だったので,ゴンドリエーレにゴンドラ産業の状況をヒアリングしてみた.ベネチアにゴンドラサービス会社が9社あり,全部で425艘のゴンドラがあるのだそうだ.恐らく,ゴンドリエーレはどこかの会社に所属しないと営業できないのだろう.次の興味は一日どのくらいの客が乗るのかであるが,「夏は一日4~5組くらいだが,もちろん冬はぜんぜんいない」との回答だ.儲けの半分を会社に差し出すと考えると,夏に月5,000ユーロくらい,年間では30,000ユーロくらいの収入というところだろうか.大変な仕事の割にあんまり収入がないように感じるが果たして? ゴンドリエーレは乗船中,「建築密度の割に人口は少ない.家賃と物価が高すぎてものすごく住みづらい」と言っていたし,観光客にとってはあこがれのベネチアも住むのにはハードルが高いようだ.

縁あってたまたま三回もベネチアに来ることになったが,普通は一回,三泊もすればベネチアは十分に堪能できると思う.混雑,費用,快適度の点からいって,そんなに満足度の高い観光地とは言えない.実はこういうところが「名だたる観光地」の証なのかもしれない.

2010年8月13日金曜日

やっぱり名だたる観光地のベネチア(2)

ベネチア滞在初日の夕食は,あるイタリア旅行サイトに紹介されていたレストランだ.そこには「まだガイドブックには載っていません」という文章がある.私もそんなに人のことを言えないのだが,ついガイドブックに載っているレストランに入ってしまうものだが,そうすると必ず別の日本人グループを見かけて,ちょっと気まずい気分になるものだ.

友人家族と共にそのレストランに入る.予約はローマから入れておいたので,スムーズに席に案内される.食事を楽しんでいると,やはり日本人と思われるグループとカップルが複数入ってくる.手に持っているのはそのサイトのページをプリントアウトしたと思われる紙だ.ホント,観光情報案内でもインターネットの力は大きいと感じざるを得ない.今日では,情報がインターネット上にアップされた瞬間に,ガイドブック以上のプレゼンスを発揮するのかもしれない.

このレストランはベネチアらしくシーフード主体で,そのコストパフォーマンスは大変素晴らしかった.これまでベネチアは値段の割にまずいと感じていて,今回はいい意味でその誤解を打ち消してくれた.こんなことは滅多にないのだが,二日後の夜に再度予約を入れてレストランを後にした.果たして二日後に実際に来てみると,前回よりも多くの日本人グループが...

次の日は宿泊したホテルのフロントに,リド島でお薦めのレストランを聞いて,そこを予約してもらった.ここは運河沿いにテーブルが展開しているというロケーションが醸し出す雰囲気といい,味といい,素晴らしかった.幸い?,日本人も我々だけだった.今回の滞在では,ホテルから紹介してもらったレストランで外れはほとんどないように思う.それにしても運河には,多数のプライベートのボートがやってきて,「路駐」してレストランに繰り出していく.正直言ってかっこいい.


なお,これらのレストランでは完璧に英語が通じた.地元民の多いローマと違って,ここベネチアでは英語が出来ないと商売にならないのだろう.さすがに世界に名だたる観光地.

2010年8月11日水曜日

やっぱり名だたる観光地のベネチア(1)

7/30から8/2までベネチアに旅行していた.ローマから空路ベネチア入り.午前中の便だったが,予想に反してこの飛行機は空いていた.「ひょっとしてベネチアはそんなに人はいないのかな?」と思ったのだが,この期待は簡単に裏切られる.

私はこれでベネチアは三回目だ.一回目は新婚旅行,二回目は一年半前に出張で来ている.そこで,ホテルを本島ではなくリド島で取ってみた.あるイタリア旅行のインターネット情報サイトでお薦めだったホテルだが,専門家が薦めるだけあってなかなか良かった.リド島は車もバスも自転車も走っているし,アドリア海に面していてビーチも多数展開しているリゾートアイランドなので,本島とは随分と趣が異なる.

空港からリド島へは船で行った方が圧倒的に便利だ.しかし一人13ユーロで4才以上の子供は大人と同額である.さすがに足下を見ている(笑).しかもこの船はとんでもなく遅い.両脇を水上タクシーががんがん抜いていく.そのたびに大きく揺れて,船酔いしやすい人は少々きついだろう.

観光のメインはやはり本島だ.ホテルにチェックインして,バポレット(水上バス)の停留所に向かう.チケットを購入する時に,料金を掲示している案内板の内容を見間違えて,無駄なチケットを買ってしまった.窓口でリファンドをお願いしたが冷たい目で断られ,こちらもやや切れ気味に.それでも仕方なく72時間有効の乗り放題チケットを買うことにするが,一人33ユーロ,もちろん9才と6才の我が子達も大人と同一運賃だ.ローマの公共交通は10才まで無料なのに...それにしても1回券が6.5ユーロとは何ともはや...ちなみに,この一年半の間にRFIDタグの運賃決済システムが導入されていた.ちなみにさすが国際的観光地,英語はかなり通じる.ローマもそのはずだが...

チケット入手後,まずはリアルト橋を目指す.この日の夕食は友人家族と共にする予定となっていて,そのレストランの位置を確認するためだ.それにしても本島のメインストリートから少しでも外れると目的地を発見するのが非常に難しい.目的のレストランを何とか発見して,次に徒歩でサンマルコ広場に向かう.そこはまさに人の洪水だ.聞こえる言葉は,英語,ドイツ語,中国語,日本語,韓国語だ.ここでも中国人は大変目立っている.ほぼイタリア語しか聞こえない生活が続いている身としては,何となくホッとする.続きは次回.

2010年8月10日火曜日

ついに車を手にする(2)

さて,車を受け取る予定の8月6日の午後7時.ベネチアからローマに空路到着して,指示通りに受け取りセンターに連絡する.英語が通じてホッとする.相互に現在位置を確認し,到着ロビーで担当者に落ち合い,送迎車で受け取りセンターに向かう.

受け取りセンターは空港と環状高速から近い倉庫街の中にあるようだ.ある倉庫の敷地内にルノー車が多数並んでいる場所に気がつくと,果たして送迎車はそこに入っていく.いよいよ愛車とご対面.

ふと,並んでいる全車両のナンバー登録がフランスのものであることに気がつく.当然,我がClioもフランスナンバーだ.しかもナンバー登録終了年月まで入っているピンク色の目立つナンバープレートである.一見すると明らかに特殊な車両であることが分かる.一瞬,不安がよぎったのだが,その不安は二日後に現実のものになった.これは後日.

受け取り手続き自体は大変簡単.パスポートを見せただけで終わりだ.車両登録書と保険証書と取扱説明書(これはフランス語)を受け取って,あっけなく10分程度で終了だ.返却時には,数日前に連絡して引き渡し手続きのアポを取るらしい.こちらはもうちょっと時間が掛かるらしいのだが,そんなに問題ではないだろう.

愛車はこれまで借りてきたレンタカーと比べてパワフルで荷物室も広い.しかも微妙に走り屋仕様になっている.お陰で運転は大変快適だ.これでさらに楽しいローマ生活となるはずだが,果たして...

2010年8月9日月曜日

ついに車を手にする(1)

先週の第一次バカンスを終えて,週末から再度ローマに戻っている.バカンスから帰宅した6日金曜日の夜から,我が家に車という最強のパートナーが加わった.

ここイタリアでは,住民登録が出来ないと車を登録できない.住民登録には滞在許可証が不可欠.滞在許可証が手に入るのは早くて10月後半だろう.それから住民登録,車両購入と登録,ここまで来て年内一杯,もうすぐ帰国である.

一旦は車を持たない生活を心に決めた.しかし,やはり車の有無でアクティビティーの幅が大きく異なる.定期的にレンタカーを借りて来たが,レンタルステーションの女性(英語は完璧)と仲良くなったものの,やはり手続きは面倒だ.日本から戻った直後の7月上旬に,突如思い立ったかのように,他の方法はないかインターネットで探し始めた.

すると,思いがけないところからソリューションが見つかる.「カーリース」だ.フランスのルノーやプジョーが非EC国籍の長期滞在者に対して積極的にカーリースを展開しているのを発見した.早速,ルノーのカーリース制度"Renault Eurodrive"のページにアクセスし手配を試みた.ネットでの予約依頼後,日本にある代理店とのメールのやりとりで詳細を詰め,8月6日から160日間,Renault Clioをカーナビ込で約3,200ユーロで借りることになったのだ.

このリース制度,形式上は免税措置を受けて新車を購入,使用後はレンタル元がこれを中古車として売却することになっていて,借り手側から見れば単なる長期レンタカーだ.予約時に確認されたのはパスポート情報だけで,運転免許の情報は一切聞かれなかった.費用も契約時に一括振り込み(日本円で日本の銀行に)で済む.大変ありがたい.続きは次回.