2010年10月20日水曜日

ローマで初テニス

今日は唐突にテニスの話.大学時代にテニスをかなりやり込んだ時期があるのだが,大学卒業後はほとんどやっていなかった.二年くらい前に,健康管理のために,またテニスをやろうと思ってラケットを購入していたのだが,実際はなかなか時間がなくて実現できないでいた.ローマに来る時もテニスはやらないだろうと思い,ラケットは日本に置いてきた.それがちょっとしたきっかけから急にテニスをやることになったのだった.

イタリアではテニスは密かに盛んなのかも知れない.ほとんど目立っていなかったが,今年の全仏オープン女子はイタリアのプレーヤーが優勝しているし,女子のフェド杯は昨年に優勝,今年も決勝に駒を進めているようだ.ローマでは5月に比較的大きなテニストーナメントがあるのだが,クレーコートということもあり,6月の全仏オープンの前哨戦となっているらしい.少しくらいは見ておけば良かったとちょっと後悔.

今週の月曜日に,今回誘って頂いた同年代の男性3人組と夜8時にテニスコートで合流して,夜10時までナイターでテニスをした.場所は日本人学校近くの大きなテニスクラブだ.ここでは600ユーロくらいの年会費を払えば,好きな時間にテニスを楽しむことが出来るそうだ.ただし,レッスンも入っているため,実際は夜しか予約が取れないらしい.たぶんビジターでも1時間10ユーロくらいで借りれるのだと思う.横浜の自宅近くのテニスコートを借りると確か1時間4000円くらいかかるので,はるかに安い.

コートサーフェスはやはりイタリアで主流のクレーである.久しぶりの身にとっては足腰に優しくてよい.全員ほぼ同じ実力を持つメンバーでテニスを楽しむことができて,数年ぶりぐらいに本格的な運動をしたという満足感に浸ることが出来た.現在は想像通り,激しい筋肉痛で苦しんでいる.

ちなみに,大型ショッピングセンターなどに入っている大型スポーツ店DECATHLONでテニスラケットを購入しようとすると100ユーロ出せば結構いい物が買える.日本では20,000~30,000円くらいするので,道具も安いようだ.

2010年10月19日火曜日

ローマと東京:物価の比較(肉と野菜編)

こちらに来て思うのは,野菜や肉が大変安いことだ.決して豊かな財政条件で滞在している訳ではなく,子供達の食べる量が増えている状況の我々にとっては大変助かる.

どんな世界でも,食料品の購入先は,①大型チェーンのスーパー,②街角の八百屋・肉屋,③大型市場の三種類であることには変わりない.日本の場合は,最も身近な存在である②の存在感がないことが大きな問題だろう.最も安く購入できる③は立地条件が悪く,気軽に買い物が出来る状況にない.②は品揃え,価格とも①に全く歯が立たない.

それでも日本のスーパーで国産の豚肉を購入しようとすれば,せめて100g当たり150円くらいの価格帯でないと安心できない.牛肉に至っては,国産は特売でも100g当たり300円台後半だ.ローマでは,豚肉はどんなに高くても1kg当たり7ユーロくらいだ.牛肉は1kg当たり10ユーロくらい.肉の種類も七面鳥や仔牛(これはうまい),ラムまでと種類も豊富だ.私は経験がないのだが,街角の肉屋で買っても同じような価格であるらしい.そう,ローマでは東京の三分の一くらいの価格で肉が買えるのだ.ちなみに,価格表示はkg単位である点が面白い.日本の価格帯だと,kg単位の表記では消費意欲が薄れるリスクが高そうだ.

野菜はもっとラジカルに安い.スーパーではサラダに使うような青物野菜が1kg当たり2ユーロ弱で,②の中でもディスカウント指向の強い八百屋では,1kg当たり1ユーロしないのだ.根菜系も似たような単価か.果物は,メロンが1kg当たり2ユーロ前後,ブドウやリンゴなど他の果物も似たような単価である.日本でレタスを買うと,安い時でも一つ200円くらい,天候不順なシーズンだと300円くらいした記憶がある.感覚的には五分の一以下の価格である.

子供達には,「日本に帰るとこんなに肉が買えないから,今のうちにたっぷり食べておくように」と言っている.私も日本ではこんなに気軽にサラダが食べられないと思い,野菜中心の生活を送っている.

2010年10月18日月曜日

街中でジャンパー姿が急速に増える

10月に入ってからはやや厚手のジャケットと長袖シャツという出で立ちで出勤している.最高気温は20度以上,自宅を出発する朝8時前は15度くらいで,曇り空だがそんなに湿気を感じず,午後と夜中にパラパラと雨が降るというような気候パターンだ.9月までとの違いは,サングラスを全くしなくなったことだろうか.

今朝も8時前に子供達と一緒に自宅を出発したのだが,先週と同じ格好では明らかに寒かったのだ.街中では急速にジャンパー姿の人々が増えていた.今日のオフィスは,ジャケットを常時着ていないと寒くて仕方がなかった.それと手が悴んで,キーボードを叩くのにやや難儀したほどだ.

東京の11月中旬くらいの気候という感じだ.春から夏への移り変わりの時にも感じたのだが,ローマの季節の感じ方は東京よりも一ヶ月ほど早いようだ.11月の声を聞く頃には,早くも外出時にコート着用になるのだろうか.

2010年10月16日土曜日

高速道路料金所における無人ブースの不思議

イタリアの幹線高速道路は基本有料である.そのため,日本のように出入口には料金所なるモノが存在する.TELEPASSというETCに相当するシステムがあるが,その利用率は大変低い.ハイウェイカードのようなシステムもあるようなのだが(今度仕事で有料道路制度をちゃんと調べます),これも利用率が高くなさそうだ.それ以外は日本のNEXCOのように,入口で通行券を受け取り,出口で利用距離に応じた料金を支払う方式である.この利用者が圧倒的に多く,日本ではほとんどお目にかかれなくなった集約料金所(例えば東名で言えば東名川崎インター直近にある本線上の大型料金所のこと)の渋滞が健在である.

出口で料金を支払う時に,有人ブースと無人ブースがある.有人ブースでは通行券を渡して表示された料金を支払う.50ユーロのような高額紙幣を出すとイヤな顔をしてブツブツ言っているが,きとんとお釣りはくれる.私のこれまでの感覚的な観測によれば,1台当たりの所要時間は15秒程度で,1分当たり4台くらいは通過できる.

無人ブースでトラブルがあるとやっかいなので,つい最近まで有人ブースを必ず選んでいたのだが,昨日間違えて無人ブースに並んでしまった.おそるおそるマシンの前に辿り着いて観察すると,通行券を指定場所に投入し,表示された料金を紙幣やコインの投入口に入れるとゲートが開き,お釣りと領収書を受け取って退出する仕組みで,別に奇抜なモノではなく一安心.100ユーロ以上の高額紙幣は使えず,コインも2ユーロや5セント以下が使えないといった制約があるらしく,紙幣もしわくちゃだと投入が難しいようだが,あまり壊れているところを見たことがないので,支払機はそれなりに信頼性がありそうだ.

しかし,支払機の前に来て通行券を投入してから,お金を探し始めるドライバーが多いことには閉口した.結構な距離を乗っても10ユーロもしないのだから,最初からユーロコインや5ユーロ札を用意しておけと言いたくなる.これも後ろの行列を全く気にしないイタリア人の真骨頂だ.

結局,無人ブースでは一台通過するのに30秒くらいかかるのだ.有人ブースよりも圧倒的に効率が悪い.普通は省力化とスピードアップのために機械化をするはずなのだが,ここでは単に収受員が楽をするための支払機導入になっているのではという気がしてならない.

周りが見えないイタリア人?

先日バスに乗っている時にこんなことがあった.バス停でおばあさんがバスに乗ってきて,運転士に何やら目的地に行くのにどのバス停で降りたらいいか聞いているようだった.イタリア語が聞き取れないので,あくまで想像であるが,このおばあさんは運転士の返答を理解できないのか,納得がいかなかったのか,質問がなかなか終わる気配がない.その日は少し疲れていて,一刻も早く家に帰ってワインでも飲みたいと思っているところだった.そのうち,こちらもおばあさん相手に他愛もないと思いつつ,徐々にイライラしてくるのだった.

結局,4分くらい続いてたのだが,まだ不満の残っている様子のおばあさんはあきらめてドカッと着席して一件落着したのだった.携帯で話しながら,新聞や雑誌を読みながら,ひどい場合には横にガールフレンドを乗せながら乗務する運転士も結構いるし,普通なら走行しながら彼女の質問に答えることも出来るのだと思うのだが,そうしてはくれなかった.4分は続かないにしても,運転士と乗客の1分くらいの攻防は結構見かける.

窓口でサービスを待っている時にも,このように回答に時間を要する質問したりする人をよく見かけて,イライラする.こちらの窓口業務の効率が悪いのは,担当者の仕事が遅いのと同時に,客側の対応も問題だったりするのかも知れないと感じざるを得ない.

イタリア人は自分のことにしか興味がなく,周りを気にしない民族なのではと感じる.私は日本人なので,どうしても他人の目が気になってしまい,堂々と他人の時間を奪うような度強はない.暮らし初めて半年,この点はまだイタリアンウェイという訳にはいかない.

2010年10月14日木曜日

日本人学校のバザー:イタリア人とのささやかな交流

先週末の日曜日,子供達の通う日本人学校は,毎年恒例のバザーを開催した.何でも,幼稚園の運営にとってその収益は重要なのだそうだ.

バザーは午前11時前から午後3時過ぎまでで,小学部・中学部は焼き鳥とゲーム,幼稚園は飲み物,日本語補習校は何の担当だったか忘れたが,いくつかの日本食レストランや豆腐店,あるいはジェラート屋まで出店して,結構な賑わいであった.指圧コーナーまであったのには驚きだ.日本人会の企業から出してもらった景品をベースに,結構な当たり本数になる宝くじもやっていた.非常に力の入ったイベントである.

我々夫婦は焼き鳥班に配属となり,家内は二日前の金曜日に朝から夕方まで下準備に駆り出されている.当日朝は売り物となるおにぎりを自宅で決められた量を握り持参しなければならず,母親は結構大変なようだ.父親は当日に下準備の整った焼き鳥やフランクフルトを炭火で焼いたり,そのための炭おこしをしたりするだけだ.当日は幸い涼しい晴天だったので,めちゃくちゃ汗をかきながら焼くという状況ではなかった.

それにしても来場する近隣住民や親の仕事場のイタリア人スタッフの多いこと.朝,学校に向かって歩いていると,通りかかったおばあさんが「後で行きますよ(最近はこのくらいのイタリア語は何となく分かるようになっている)」と声をかけてくれた.あまりの人の多さで本当に来てくれたのかは確認できなかったが,かなり地元に根付いたイベントであることは間違いないようだ.楽しみにしている人が多いらしい.

ちなみに,焼き鳥屋は正午を迎える前に長蛇の列で,午後1時頃には完売状態だ.(我々はいないが)来年はもっと用意しておいた方がいいかもしれない.焼いているお父さん達はイタリア人にとって格好の撮影対象である.一方,涼しかったせいもあり,飲み物を売っている幼稚園は残念ながらやや苦戦だ.運営費は大丈夫か...宝くじもイタリア人の購入者も多いようで,抽選会は日本語とイタリア語の両方で行っていた.

やや残念なのは,仕事をしていたせいもあるが,せっかく来てくれたイタリア人とほとんど交流できなかったことだろうか.お互い言葉が分からなくてもいいから,何か一緒に出来るイベントがあってもいい気がした.

2010年10月13日水曜日

真っ赤なコロッセオを見て考えさせられたこと

ひょっとするとご存じの方もいるかも知れないが,先週夜に数日間,コロッセオが真っ赤にライトアップされていた.沈む太陽を一身に浴びて赤く光るような感じで,大変美しかった.初めて見た日はその意味が分からずにいた.

家に帰ってからインターネットで日経新聞のサイトを見ると,何と赤いコロッセオの記事があるではないか! 何と中国の温家宝首相がローマに来ていて,その歓迎を込めてこのようなことをしたらしいのだ.そう言えばトラムにも「イタリア中国文化年?」だったかの漢字のラッピング広告が出ていたが,たぶんそのスタートを記念して来伊していたのだろう.

しかしイタリアのテレビニュースで温首相が来ているなどとは聞いていなかった.翌日夜に違う方向から見てみると,写真のように,確かに「中意友誼」という文字が写っている.

最初,これはイタリアにいる中国人コミュニティーが許可を得て主体的にやっているのかと思っていたが,どうやら完全にイタリア側の演出らしい.

例えば日本の天皇がローマに来られたとして,こんな演出をしてくれるだろうか.あるいはオバマ大統領はどうか.恐らくこんなことはしないだろう.それほど中国の影響力は大きいのかと実感させられて,思わずあきれてしまった.

しかし片方では,イタリアに滞在する中国人(不法滞在も多い)は,雇用を奪う存在として,またイタリアコミュニティーになじまない異端な存在として,特に現政権の下では排斥のターゲットとなっているのだ.今度実際に見てきたいと思っているのだが,Firenzeの近くにPratoという都市があり,その人口の2割が中国人らしく,国営放送のニュースのトークコーナーで頻繁にその問題が取り上げられている.イタリアにとって,中国は経済戦略上もちろん大事であるが,ずかずかと入ってこられると困る.微妙な感情での歓迎だったのだろう.

それにしても,こちらに来てからでも,日に日に日本の力がだんだん弱くなっていくのを感じるのは気のせいだろうか...